方解石（カルサイト）／コバルトカルサイト

コバルトカルサイトです。産地はザイールらしいです。

方解石は炭酸カルシウムから成る鉱物で、石灰岩が変性作用を受け単結晶として成長して出来ます。単結晶が大きく成長せず、多結晶となったものが大理石です。
　
石灰岩は、二酸化炭素（炭酸ガス）が淡水や海水に溶け込みカルシウムと結合して堆積したり、海中で珊瑚をはじめとする生物の死骸が堆積したりした物が、地殻変動により石灰岩となっているので世界各地で見られます。この石灰岩から、熱水鉱床，堆積鉱床，変成鉱床，火成鉱床など多様な条件下で方解石が生成されたので、結晶の形、色共に種類が豊富で、多彩な結晶を楽しむことができます。。　

　不純物が無い方解石は白色または無色透明ですが、各地で微量の不純物を含んで美しく発色した結晶が産出します。写真の結晶は、コバルトを含む綺麗なピンクの結晶で、ザイール産です。他にもロシアのマンガンを含んだピンクカルサイトや、ストロンチウムを含んだブルーカルサイトなど、あげればきりがありません。

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