燐灰石(アパタイト) [鉱物図鑑:燐酸塩鉱物]
今回は燐灰石(アパタイト)をご紹介します。当然ですが燐灰石族(アパタイト・グループ)の鉱物で、既にご紹介したミメット鉱(ミメタイト),バナジン鉛鉱(ヴァナディナイト)と同じグループになります。サイズ:45mm×33mm
世界各地で産出されるようですが、微量の不純物でイエロー,グリーン,ブルー,ピンクと多様な色を発色します。結晶の形状も主に見られる六角柱状結晶以の他に塊状など多種に及び、まさに英名の通りなんの石だか分かりにくいです。因みに、英名のアパタイト(Apatite)は、『ごまかし』を意味するギリシア語『apate』から来ているそうです。
通常、燐灰石(アパタイト)と言えば、フッ素燐灰石(フローロ・アパタイト)を指しますが、組成によって、更に細かく分類する事もできます。フッ素(F)が塩素(Cl)に置き換わると塩素燐灰石,水酸基(OH)だと水酸燐灰石,燐酸が(PO4)一部炭酸(CO3)に置き換わると炭酸フッ素燐灰石といった感じです。因みにアパタイトはモース硬度5の基準となる石なんですよ。
写真の結晶は六角柱ですが、モロッコ産のバナジン鉛鉱(ヴァナディナイト)と同じ様な六角厚板状の結晶が集まった面白い形のクラスターです。
↑こちらは、角度を変えて、フラッシュ撮影した写真です。
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