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十字石(スタウロライト) [鉱物図鑑:ネソ珪酸塩]

1680394
Semiostrovie Valley, Kola Penincula, Russia

ちょっと不思議な石、十字石(スタウライト)をご紹介します。産地はロシアのコラ半島です。サイズ:36mm×31mm

写真のように、キラキラ輝く白雲母が美しい母岩(絹雲母片岩)にX字形に交差した十字石の貫入双晶が乗ってます。十字石は、60°と90°で交わるそうで、写真の双晶は60°で交差しています。自然にこんな形が出来るなんて不思議でしょう?
60°に交わった結晶を多く見かけます。

十字架石(Cross Stone)や幸運の石(Lucky Stone)の別名は、いずれも十字架を連想するその形状から来ています。古来、ヨーロッパではキリストの死を知ったフェアリーたちの涙が結晶化して出来たと信じられ、アミュレットとして十字軍の兵士達も競って十字石を身に付身に付けていたという話です。変性岩である母岩はボロボロ崩れ易い場合が多く、風化作用で硬度7と硬い十字石がコロンと取れて見つかるようです。

その正体はと言うと、紅柱石(アンダリュサイト)が変成作用を受けた変種で、十字型になっているのは貫入双晶なのだそうです。と言うことで、当然ながら交差していない単なる柱状結晶も見られます。ただ、十字石という名前から、流通している結晶は基本的に双晶ですけど・・・。
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