SSブログ

要注意!ニセモノを分類する(東京国際ミネラルフェア公式ガイドブックよりの抜粋)#2 [雑記(鉱物関連)]

前回の続きです。

(写真・文章は全て第21回東京国際ミネラルフェアの公式ガイドブックP8~P11から使用させて頂きました。また、引用部分は全て《》で表示しております。問題がある場合は、勝手ながらコメント欄にてお知らせ頂ければ幸いです。)

⑤.jpg
《⑤【偽ヘミモルファイト(異極鉱】アラゴナイト(霰石・左)やカルサイト(方解石・右)の原石を青色の染料で着色している。色がまばらに着いている。スミソナイト(菱亜鉛鉱)に似せピンクに着色したものもあるが、これらの色は水洗により溶出する。》
でました、偽ヘミモルファイト。いやー染料で染めたアラゴナイトやカルサイトを偽って売る人がいる事が残念です。この世界、所詮購入者は素人ですから、業者の能力とモラルに期待したいです。
 
⑥.jpg
《⑥【偽鶏血石(けいけつせき】中央のものは、石印材の表面に朱を練り込んで”血紋”を表現した樹脂膜を張ったニセモノ。縦に切断した右側のものを見ればわかるが、中身は安価な寿山石(じゅざんせき)。現在、高価jな「鶏血石」の巧妙なニセモノが多く作られている。彫刻でも見られる技法。》
これも知りませんでした。いや~良く考え付く物です。繰り返しますが、加工した旨どうどうと説明した上で両者納得づくで売買するのなら構いませんが、騙すのは止めて欲しいものです・・・。

⑦.jpg
《⑦【偽モーリオン(黒水晶)】本来が色の無い水晶に、放射線(γ線)を照射して着色している。真っ黒い水晶は高価なので処理である旨の説明がないと問題である。右側が着色石。左の本物に比べて、根元の部分が白く残るのが判別のポイント。宝石には放射線で着色したものがあり、天然石並みと考えられるものが多いが、過度のものはやはり問題。》
この黒水晶の放射線での着色は有名ですね。しかし、見分けるポイントが根元まで黒いかだとは知りませんでした。

⑧.jpg
《⑧【偽アジュル・マラカイト(藍銅鉱・孔雀石)】中央と右の3点は、マラカイトとアジュライトの小片を合成樹脂をバインダーとして圧着成型したもの。左の3点は本物。クリソコーラ(珪孔雀石)やマラカイトでも、この技法で作られた巧妙なものがある。圧着成型品である旨開示されないで販売される事が多い。》
これは、原石で購入していれば判る様な気がしますが、加工されてしまうと私には判別できる気がしません・・・。困ったものです。

さて、まだまだ次回へ続きます(次が最終回です)。




nice!(4)  コメント(3)  トラックバック(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 3

小夜

色々思いつくものですね・・・;
スミソナイトというと、我が家にピンクスミソナイトがあるので、
水洗いをしてみようかと真剣に思いました(ーー;)
それから、モリオンについても購入を考えていたので、
今日のお話を参考にしながら見てみようと思います。

by 小夜 (2008-06-26 07:48) 

mistletoe

こんにちは。おまとめコメントですみません。。。
偽物は嫌ですね~本当に。
異極鉱やスミソナイトの偽物まで出回っているとは!
驚愕です!
胆礬の場合は人工もフェイクもあまり構成上は差が無いですけど…
それでも自然に出来た胆礬だと思っていたら人工的に作られた
モノだと発覚したら嫌ですね~。


by mistletoe (2008-06-26 15:01) 

optimist

小夜 さん、mistletoe さん、こんばんは。

殆どのお店は、ちゃんとしているのに、一部の心無い業者の方の為に、疑心暗鬼になってしまいますよね^^;ちょっと悲しくなりますが、これもまた現実と言う事なのでしょう。
はやりの食肉偽装とかウナギの偽装と根っこは一緒なのかな・・・。
一番の対策は見る目を養う事と信頼できる馴染みのお店で買う事なのかな~。
by optimist (2008-06-26 22:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。