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リチア電気石(エルバイト)/紅電気石(ルベライト) [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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ブラジル産の紅電気石(ルベライト)です(サイズ:26mm×22mm)。

ご覧の通り、ブラジルのラジルのミナス・ジェライス州産の美しい宝石品質の紅電気石(ルベライト)の結晶です。残念ながらトップは欠落しています。それにしても同じ紅電気石(ルベライト)ながら、以前ご紹介したカリフォルニア州産の不透明な結晶と違って、透明度が高くて綺麗な結晶。同じ石なのに不思議です・・・。

 
リチア電気石(エルバイト)は多彩な色合いの結晶みられ、人気が高い鉱物です。ウォーターメロン・トルマリンの時にご紹介したように、エルバイトは色によって違った呼び名を持ってます。例えば、写真のような赤い結晶はルベライト(Rubellite),濃い青だとインディゴライト(Indigolite),緑色のヴェルデライト(Verderite)などなど・・・。微量含有金属の違いで発色が異なると考えられていますが、紅電気石(ルベライト)の赤~赤紫は、マンガンイオンや鉄イオンに因るんだそうです。
勿論、宝石としても人気が高く、かの西大后もモゴック産の璧璽(ルベライト)を愛好していたんだとか・・・。

英名のルベライト(Rubellite)の語源は、ラテン語で『赤い』を意味する『rubellus』。同じく赤い宝石のルビーと同じですね。中国語では、璧璽(ピーシー)と表記される事もあります。又、紫色の強い物はシベライトとも呼ばれます。これは、ウラル山脈~シベリアで赤紫色のトルマリンを産出したことに由来しているようです。いや~古くから知られている石は、異名,別名が数多あって、覚えきれませんね^^;
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アヨアン・イゴカー

電気石と言う名前がいいですね。(デンキナマズも素敵な名前です。)
でも、何で秋葉原電気街みたいな、「電気」と言う名前を頂戴しているのでしょう?電気を発生させるのでしょうか?
by アヨアン・イゴカー (2008-07-01 01:22) 

optimist

アヨアン・イゴカーさん こんにちは。
19世紀に、キュリー夫人の旦那さん兄弟が発見した圧電効果に由来しています。結晶に圧力を加えると電気分極を起こすので電気石なんですね~。
でも水晶やトパーズも圧電体なので、電気石に限った効果という訳では無いですけど・・・。

しかし、自分で書いてて変な説明ですね。キュリー夫人の旦那さんって・・・。キュリー兄弟ピエールとジャックが発見したのですが、ピエール・キュリーが、あのマリ・キュリーの旦那さんなんですね。しかし、夫人の方が有名なのは何故だろう・・・。
by optimist (2008-07-01 14:22) 

mistletoe

エルバイト良いですね~~~。
小林健二さんみたいな鉱石ラジオを作ってみたいです。
この石もいくつ買っても、また違うタイプが欲しくなりますよね;
by mistletoe (2008-07-01 15:15) 

optimist

mistletoe さん、こんばんは。
ぼくらの鉱石ラジオですね。
大人の科学の鉱石ラジオも人気が高かったようですし、鉱石ラジオは科学好きな大人が、心引かれるのでしょうか。
エルバイトは、カラーべりエーションが多いから、ついつい買って、気がつくと増えてますよね^^;。
by optimist (2008-07-01 22:07) 

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