微斜長石(マイクロクリン) [鉱物図鑑:テクト珪酸塩]
今日はブラックライトで赤く蛍光する微斜長石(マイクロクリン)をご紹介します。
微斜長石(マイクロクリン)は、長石の一種です。長石は、地殻の約6割を占めると言われる最も存在量が多い鉱物で、ナトリウム,カリウム,カルシウム等の成分比により呼び方が変わります。
ナトリウムを多く含むと曹長石(アルバイト),カリウムを多く含むと正長石(オーソクレース),カルシウムを多く含むと灰長石(アノーサイト)という具合です。また、これらの各成分の固溶体を作ります。アルカリ長石グループと言うと、曹長石から正長石までの固溶体を指しますし、灰長石までの固溶体だと斜長石グループと呼ばれます。アルカリ長石グループの内、曹長石が支配的だとソーダ長石,正長石が支配的だとカリ長石になります。何だか、ややこしいですね^^;
さて、写真の微斜長石(マイクロクリン)ですが、正長石(オーソクレース)と同じKAlSi3O8という組成の鉱物です。正長石が単斜晶系なのに対し、三斜晶系の結晶は微斜長石と呼ばれます。因みに、微量の鉛が入ると青い発色をして、天河石(アマゾナイト)と呼ばれます。多分アマゾナイトと聞けば、ご存知の方も多いかと思います。写真の微斜長石は白い結晶ですが、ブラックライトをあてると僅かに赤く蛍光するのが気に入っています。
写真で撮れないかな~と挑戦したのですが、蛍光が弱いせいでしょうか?上手く撮影できませんでした・・・残念。
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いいなあ。赤く蛍光する石がほしいんですよう。ミネラルショーで探してみます。楽しみ。
by 素風 (2008-08-25 08:34)
素風 さん、こんばんは。
蛍光鉱物は面白いですよね~。赤い蛍光と言うとルビーがありますが、白色光の下でも赤く見える石が赤く蛍光するのは面白みには欠けるかな^^;
by optimist (2008-08-25 21:58)
ブラックライトを当てると、白いものは紫色になるのが普通ですから、赤く発色すると言うのは不思議ですね。太陽光などの下では、赤い蛍光物質が、乱反射して白濁して見えているだけなのでしょうか。
by アヨアン・イゴカー (2008-08-26 00:05)
アヨアン・イゴカーさん、こんばんは。
全ての微斜長石が蛍光性を持っているわけでは無いので、これという理由は、ハッキリ分かりません。
紫外線で励起されて、安定状態に戻るときに赤く見える波長の光を弱く放出するので、暗い場所だとうっすらと赤く見えると思われます。
太陽光下でも赤い発光はあるはずですが、それ以上に太陽光を反射して白く見えるんじゃないかな~。
by optimist (2008-08-26 00:22)
そういえば、うちにも「地球の鉱物コレクション」のおまけのコランダム(ルビー)があったはず。以前ブラックライトをこれにもあててみたはずなのですが、なぜか蛍光の色をよく覚えていない…もう一回やってみようっと(遊ぶ気満々)。お教えくださいましてありがとうございます。
by 素風 (2008-08-26 05:58)
素風 さん、こんばんは。
いえいえ、どう致しまして。
ルビーは基本的には赤い蛍光が見えると思うので、やってみてください。
by optimist (2008-08-26 22:20)