SSブログ

カラーチェンジについて (光と色の話 第7回) [光と色の話]

これまで長々と、光や色についての話をさせて頂きました。一通りの説明を終えたので、いよいよ具体的に色についての様々な話に移りたいと思います。

カラーチェンジする鉱物として有名なアレキサンドライト。非常に高価な宝石ですね。でも何で光源によって色が変わるんでしょう?
このアレキサンドライトは、太陽光の下では緑色に見えるのに、白熱灯の下では赤色に変わります。アレキサンドライトと観察者は変わっていませんから、原因は光源にあるのは予想できますね。
 
これは、それぞれの光源に含まれる光のスペクトルが違っている事と、アレキサンドライトの吸収する波長に因る現象です。下図に示したように、アレキサンドライトの吸収スペクトルは大きな二つのピークを持っています。そのため反射するのは480nm近辺と700nm近辺の波長の光です。
アレキサンドライト.jpg

そして、白色灯や太陽光,白色LEDの光は白く見えますが、スペクトルはそれぞれ違います。自然光は全波長ほぼ均一、人口光は特定波長にピークを持つ事が多いです。太陽光と白熱光,LEDライトのスペクトルは、例えば下図の左側のようになります。ただし、明りの種類や型番でこのスペクトルは変わってきます。
これらの光がアレキサンドライトにあたると、上図のように吸収しますので、残った成分は下図の右側のようなスペクトルです。
太陽光.jpg太陽光×アレキサンドライト.jpg
白熱灯.jpg白色灯×アレキサンドライト.jpg
LED.jpgLED×アレキサンドライト.jpg

もうお分かりですね。太陽光やLEDの光だと緑色に見える(赤も混ざるので暗い緑になる場合もある)し、白熱灯だと赤く見えるんです。
これが、カラーチェンジの理由と言う訳です。面白いでしょう?
タグ:光と色の話
nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 6

コメント 4

アヨアン・イゴカー

スペクトルとは名前だけで、何も知りませんでした。分光器と言うものがある、元素にはそれぞれの特徴のあるスペクトルがあるということは、今まで漠然と知った積りになっていました。
光、色彩には、昨年頃から興味が出始めています。
植物が光合成をする時にも、スペクトルによる分析があったと思います。
人間が人間の目で見ているものと、化学反応、物理反応が起こっている現場とはずれがあるのですね。
by アヨアン・イゴカー (2008-09-14 12:31) 

optimist

アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。分光器という程ではないですが、2000円程度で買える三角プリズムを使って手作りできますよ。CDを使った手作り分光器も以前Web上で見たことがあります。
実際に目にすると、思った以上に興奮しましたw。

光や色は、カラーセラピー等もありますし、面白いですよね。私もカラーコーディネーターの資格を取るのも面白そうとは、思ってます。
by optimist (2008-09-15 21:57) 

Childman

こんにちは。スペクトルのグラフを探しており、
こちらのブログにたどり着きました。

こちらのスペクトル図は色が着いていて、
とても見やすいです。

どのように作成されたものか、教えて頂く事は
お願いできないでしょうか。

突然すみません。どうぞよろしくお願いいたします。
by Childman (2011-12-01 15:59) 

optimist

Childmanさん、こんばんは。
ご質問の件ですが、図はExcelで作成したものです。
普通にグラフを作成し、プロットエリアの書式設定で、塗りつぶしを選び、図またはテクスチャを選びます。ここで、事前に作っておいたグラデーションの図を選ぶと上のようなグラフが得られます。
グラデーションの図を作った方法は忘れてしまいましたが、同じくExcel上で、図の塗りつぶしで2色のグラデーションを選び、それをいくつか結合して作ったと思います。
簡単に説明すると、以上の通りなのですが、これでお分かりになりましたでしょうか?
もう少し詳しい説明が必要であれば、サイドバーの『ご意見・ご質問』にてお問い合わせ頂ければと思います。
by optimist (2011-12-04 18:57) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

この広告は180日新規投稿のないブログに表示されます