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海王石(ネプチュナイト) [鉱物図鑑:イノ珪酸塩]

2316562
Benitoite Gem Mine,San Benito County,California,U.S.A.

アメリカ産の海王石(ネプチュナイト)です(サイズ:36mm×26mm)。

白いソーダ沸石の母岩上に2cm近い黒い海王石(ネプチュナイト)が乗っています。海王石(ネプチュナイト)と言えば、他にベニト石の標本に小さい結晶が乗った物を持っています。しかし、写真の海王石はそれより遥かに大きなサイズです。と言っても、残念な事に割れてしまっているのですけど・・・。

海王石(ネプチュナイト(Neptunite))は、ギリシャ神話の海王『ネプチューン(Neptune)』に因んで付けられました。ネプチューンの名を冠している割に、見た目は写真の様に黒~赤褐色の結晶です。では何故、『ネプチューン』なのでしょう?それは、この石が、錐輝石(エジリン)と共生した結晶で発見された事に因ります。エジリンは、北欧神話の海の神『エーギル(Aegir)』の名を冠する石なので、共生していた石も海の神って事で、ローマ神話の『ネプチューン』となったんだとか・・・。なんか適当ですよねw

因みに黒~赤褐色の発色は、鉄とマンガンによるもので、マンガンの多いものほど赤く、逆に鉄が多いほど黒が増すんだそうです。
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コメント 4

にゃんこ

黒い石も素敵ですね!
これも一方向に割れやすいのでしょうか。
名前の付け方も様々あるのですね、和名の海王石の響きが
かっこいいですね!
by にゃんこ (2008-11-19 14:19) 

optimist

にゃんこ さん、こんばんは。
海王石(ネプチュナイト)は完全な劈開を持つようなので、ピシリと一直線に割れてしまうようですね。この子もまさにそんな感じです^^;
by optimist (2008-11-22 01:06) 

アヨアン・イゴカー

名前がとても気に入ったのに、結構適当に付けられていたのですね!
そういう命名って、存外好きです。
by アヨアン・イゴカー (2008-11-22 12:31) 

optimist

アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
命名方法って様々ですが、発見者の特権って感じで、羨ましいです。
特に英名って、神話やら人の名前やらバリエーション豊かな気がします。
by optimist (2008-11-28 00:06) 

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