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蛍光鉱物の蛍光写真(ベニト石(ベニトアイト)の蛍光) [鉱物図鑑:テクト珪酸塩]

皆様、新年明けまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

2411006
さて、本年最初にご紹介するのは、前回に引き続き、ベニト石(ベニトアイト)の蛍光写真です(サイズ:36mm×32mm)。左が蛍光下、右が短波紫外線(ピーク波長:245nm)をあてて撮った物です。

小さいながらも、白いソーダ沸石の中に黒い海王石(ネプチュナイト)を伴う典型的な標本で、見栄えするので気に入ってます。蛍光灯の下で見たときには、真っ白なソーダ沸石との対比が面白い標本ですが、短波紫外線(SW)で照らすと、ソーダ沸石は蛍光しないので、黒と青白い結晶のコントラストを楽しませてくれます。

ところで、数ある蛍光鉱物の中で、ベニト石は特殊な物に分類されます。通常、蛍光鉱物は、純粋な鉱物は殆ど蛍光し無い事が知られています。例えば方解石は赤く蛍光する場合が多いのですが、これは、不純物として存在するマンガンイオン(Mn2+)が原因だと知られていますが、方解石を構成する炭酸カルシウムにはマンガンは含まれません。あくまで不純物なんです。これに対して、純粋にその石の成分だけで構成され、なおかつ蛍光する石って実は多くないんです。

純粋な結晶が蛍光する事が知られている数少ない鉱物の一つが、ベニト石なんです(異論もあるようですので、断点は出来ませんけど・・・)。他にも灰重石(シェーライト)やリン燐灰ウラン石が不純物由来ではない蛍光鉱物として知られています。

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