紫水晶(アメシスト) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]
Las Vegas Mine, Vera Cruz, Mexico
今日紹介するのも、紫水晶(アメシスト)です。サイズ:53mm×45mm
前回ご紹介した紫水晶(アメシスト)は、ウルグアイ産。その濃い紫色が素晴らしいのですが、この標本は、メキシコのベラクルス産で、俗に言う『ベラクルスアメジスト』です。
ベラクルス州は、『世界一美しい』と称される事もあるアメシストの有名産地。柱面が長く、透明度の高い結晶の美しさが好まれるのでしょう。
前回の写真と比べていただけると、一般的なアメシストの代表格のウルグアイ産とベラクルス産の違いが、ご理解頂けるかと思います。
最もポピュラーな紫水晶(アメシスト)の産状は、母岩の晶洞内壁にビッシリと柱面が短い結晶が並んでいます。これに対して、ベラクルス産は、スラッと長い柱面を持っているのが特徴的です。
カザフスタン産のDT紫水晶(アメシスト)の時にもご紹介しましたが、柱面の長さは成長した環境に依存します。水晶は、573度以下の低温だと六角柱状になるのですが、その中でも高い温度だと柱は長くなり、常温に近づくほど短い柱となるそうです。
余談ですが、573度を超える高温では、柱が無くなってソロバン型になっちゃうそうです。
更に、鉄などの不純物が多い場合も柱は短くなる傾向がありるので、アメシストなのに柱面が長いというのは珍しいんですね。
そんな薀蓄は、置いておいても、清んだ淡い紫色の結晶は、見ているだけで幸せです。
覚えてます573℃。テストで出ましたから・・・。仰る通り、水晶の、結晶成長を促すのは、ずばり、”温度”ですよね。今日も、勉強になりました。
by chal (2009-10-30 01:20)
chal さん、こんばんは。
鉱物全て、その成長した時の成分の濃度変化や温度・圧力の変化によって、結晶の大きさや形が決まる。これって、分かってても不思議ですね。
by optimist (2009-10-31 21:42)
optimistさん
ブログ訪問ありがとうございました。
同じ小松左京ファンと知ってうれしくなりました^^
SF関連ブログを開設しましたので、よろしかったらのぞきに来てくださいね
http://metamorphoseislands.blog13.fc2.com/
by Loby (2009-11-01 04:08)
Loby さん、こんばんは。
拙ブログへのご訪問&コメントありがとうございます。
小松左京を含むSF好きって感じです。邦人よりアシモフなどの海外SFの方が読んでいるかもしれません。
SFブログ、早速拝見させて頂きました。これからどんな作品が取り上げられるのか楽しみです。
by optimist (2009-11-01 22:04)