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氷晶石(クリオライト:cryolite)※菱鉄鉱を伴う [鉱物図鑑:ハロゲン化鉱物]

27回東京ミネラルフェア0022.JPG
氷晶石(クリオライト:cryolite)  Ivigtut,Arsuk-Fiord,Greenland サイズ25mm×32mm

今日ご紹介するのは、氷晶石(クリオライト:cryolite)です。
化学式はNa3AlF6。ヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム(Sodium hexafluoroaluminate)。

氷晶石は、1799年にこの標本の産地でもある西グリーンランドのイビクドゥト(Ivigtût、現在のイヒドゥート(Ivittuut))で発見されたハロゲン化鉱物です。発見当初は、外観が氷に似ていることから「解けない氷」と考えられ、その名前がついたのだそうです。非常に稀な鉱物で、今でも結晶としてまとまった量産出するのはグリーンランドだけと聞きます。

アルミニウムの製錬法であるホール・エルー法で、アルミを溶かす際の融剤として使われ、グリーンランドは氷晶石の輸出で莫大な富を得たそうですが、その後蛍石から製造される合成品が使われ出し、イヒドゥートの鉱山も閉山したのだそうです。

この標本は、氷晶石に菱鉄鉱の褐色の結晶を伴っていて、そのバランスが良く気に入っています。
菱鉄鉱については、『菱鉄鉱(Siderite)』でご紹介しているので、良かったらご覧ください。
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