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辰砂(cinnabar) [鉱物図鑑:硫化鉱物]

27回東京ミネラルフェア0025.JPG
辰砂(cinnabar) 
Tongren Mine Guizhou prov. China サイズ:40mm×90mm
化学式:HgS

この標本は、白いドロマイト中に、6mm程の透明感のある深紅色をした辰砂の六角柱結晶以下複数の辰砂を見る事ができます。奇麗な六角柱結晶が印象的です。

辰砂(cinnabar)は、硫化水銀(HgS)の結晶です。伝統中国医学では「朱砂」や「丹砂」等と呼ばれ、鎮静、催眠の薬とされています。有機水銀や水に易溶な水銀化合物に比べれば、水に難溶な硫化水銀は毒性が低いそうですが、積極的に摂取したくないな~^^;
 
辰砂の名は、中国の辰州(現在の湖南省近辺)で多く産出した事に由来するそうです。ですが、、古来知られてきただけに別名が多く、既出の「朱砂」や「丹砂」の他、「賢者の石」、「赤色硫化水銀」、「水銀朱」とも呼ばれます。日本では古来「丹(に)」と呼ばれたそうです。

漢方薬の他、顔料としても使われ、日本でも産地が多く、古くから製錬が行われてきた水銀の重要な鉱石鉱物でした。とはいえ現在の日本では、必要な水銀は、水銀及びその化合物のリサイクル、或いは外国からの金属水銀の輸入で使用料を賄っているので、鉱石からの製錬は行われていないのですが・・・。

タグ:辰砂 中国産
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