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鉱物の光沢について [雑記(鉱物関連)]

鉱物の結晶、その形や光沢は、さまざまですよね。鉱物のキラキラ感が好きという方も多いと思います。
綺麗で終らせても良いのでしょうが、この光沢(表面の輝き方)についても分類があったりしますので、紹介したいと思います。分類なんぞ興味無いと言う方は読み飛ばしてください。

光沢には、光を通さない金属光沢と透明感があり光を通す非金属光沢の二種類があります。金属光沢を持つ鉱物とは黄鉄鉱(パイライト)やガリーナ、自然金等ですね。
これに対して宝石の原石等は非金属光沢の鉱物です。主に私のコレクションもこっちです。

ガラス光沢:これは、一般的に鉱物として思い浮かべる様な光沢(水晶蛍石など)。
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絹糸光沢:繊維状の光が見えるもの(繊維石膏,石綿など)。
脂肪光沢:油を塗ったようなテカテカした光沢(玉髄など)
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樹脂光沢:脂肪光沢に近いがそれ程テカテカではない光沢(琥珀など)。
真珠光沢:劈開面の方向から見ると淡く光るような光沢(白雲母,魚眼石など)。
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ダイヤモンド光沢:ギラギラした光沢(閃亜鉛鉱など)。
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分類名でしかないけれど、結構好みが分かれるかも・・・。

タグ:雑記

銅の二次鉱物 [雑記(鉱物関連)]

孔雀石(マラカイト)は、藍銅鉱(アズライト)など、銅の二次鉱物を続けて紹介しましたが、二次鉱物という言葉について少し説明しておきますね。ペグマタイト中の水晶の様に、マグマが固結する際、最後に残った成分がゆっくり冷えて結晶が大きく成長するのと異なり、一度何らかの鉱物として生成した後、地下の熱水等の影響で変性された鉱物が二次鉱物と呼ばれます。
分かり易く例えると、鉱物の錆(さび)でしょうか。孔雀石は銅鉱物の錆(さび)みたいな物ということです。錆もゆっくり成長すると結晶を作るんですね。

銅の錆では、緑青(ろくしょう)が有名ではないでしょうか。本来は塩基性酢酸銅(ベルデグリス)なのですが、一般的には大気中で生じた銅の錆は全て緑青(ろくしょう)と呼ばれます。ということは、マラカイトも緑青(ろくしょう)の一種と言うこともできます。実際に、空気が澄んでいれば銅の表面には炭酸塩のマラカイトが生じるらしいのです。とはいえ、今の世の中廃棄ガスや工場からの排出ガスなどで硫酸ガスが存在しますので、より安定な硫酸塩が生じるようです。

通常空気中では、亜酸化銅(キュプライト)や塩基性硫酸銅(ブロカンタイト,アントレライト)ができますが、海の近くでは塩基性塩化銅(アタカマイト)が、硬水の地下水と反応するとマラカイトが、更に炭酸濃度が高い場所ではアズライトが生成するそうです。銅鏡等の銅製の発掘品は表面がマラカイトやアズライトで覆われていたりします。
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赤銅鉱(キュプライト):国立科学博物館展示品

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ブロシャン銅鉱(ブロカンタイト):国立科学博物館展示品

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孔雀石(マラカイト)

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藍銅鉱(アズライト)

第21回東京国際ミネラルフェア [雑記(鉱物関連)]

今日は、マイコレクションの紹介をお休みして、ミネラルフェアについてお話します。

第21回東京国際ミネラルフェアが、来月6月6日から10日まで開催されます。
公式HPはこちら

今年の特別企画は、始祖鳥の発見で名高いドイツ南部の『ゾルンホーフェンの化石』です。この辺りは、サンゴに囲まれたラグーンだったそうで、塩分濃度が高い海底付近では酸素の量が少なく、動植物の死骸は分解されることなく保存状態のよい化石となったんだそうです。
無料講演は、7日「始祖鳥の故郷ゾルンホーフェンの化石」と8日「ゾルンホーフェンの化石と歴史」が予定されています。

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行ってきました!第21回 東京国際ミネラルフェア(第1回) [雑記(鉱物関連)]

結局、初日から行ってきました。
勿論、第21回 東京国際ミネラルフェアのことです。今回も、新宿のスペースセブンで行なわれています。

以前ご紹介したように、今回の特別企画は、「ゾルンホーフェンの化石」。毎度の事ながら、無料配布のお楽しみ袋(先着150名)は、あっという間に無くなってしまったようです。
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人の多さは先刻承知なので、息子はお留守番。まあ、売り物を破壊されても困りますし・・・。小学生位になったら一緒に行きたいと思います。因みに会場はこんな感じ↓
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行ってきました!第21回 東京国際ミネラルフェア(第2回) [雑記(鉱物関連)]

前回の続きです。
特別企画の「ゾルンホーフェンの化石」の展示内容についてご紹介しようと思います。
今回の特別展示会場は、係りの方に確認しましたが、特に撮影の制限は無いとの事でしたので、沢山写真を撮ってきましたよ。

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アーケオプテリクス(アルカエオプテリクス:始祖鳥)の全身骨格(レプリカ)

メイン?は、上の写真の始祖鳥全身骨格(レプリカ)と蛍光する化石(↓)でした。
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蛍光灯とブラックライトが交互に切り替わるという展示方法で、ブラックライト下で撮影したのが下の写真です。写真だとどうしても暗く写ってしまいますね・・・。実物は、もう少しはっきりイエロー~グリーンに蛍光しているのが分かったのですが。
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エガー・ティプラリウスというエビ類です。10本の歩脚を持つので、甲殻類十脚目と呼ばれるそうです。

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この夏の鉱物・化石関連のイベント紹介 [雑記(鉱物関連)]

拙ブログを訪れて下さっている皆さん、いつもありがとうございます。
先日の第21回東京国際ミネラルフェアの記事には多くの方からコメントを頂きました。本当に、ありがとうございました。今回初めて行かれてその魅力を感じて頂けた方もいらっしゃるかと思います。そこで、この夏に東京で企画されているミネラルフェアや展示会から、私が気になっているものを 幾つかご紹介してみようと思います。
参考にして頂ければ幸いです。

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東京サイエンス『化石・鉱物フェアー』 於 有隣堂 ルミネ横浜店 [雑記(鉱物関連)]

日曜日に横浜駅に行ったのですが、有隣堂のルミネ横浜店で東京サイエンスさんの『化石・鉱物フェアー』 が行なわれていました。レジの前の棚に綺麗な鉱物達が並べてあって、期間は6月11日(水)~7月5日(土)との事ですので、まだ暫くはやってるようです。
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思わず、幾つか買いそうになりましたが、今回は買わずに見るだけで帰ってきました^^;

気になったのは、青天石のクラスター。幾つか並んでいましたが、大き目の綺麗な単結晶を伴うクラスターがあって、ちょっと心惹かれました。あと、マリ産の葡萄石と緑廉石の典型的な共生結晶も欲しかったな~。

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要注意!ニセモノを分類する(東京国際ミネラルフェア公式ガイドブックよりの抜粋)#1 [雑記(鉱物関連)]

最近、あちこちでよく偽者とか着色鉱物の話を耳にするようになりました(勿論今までもありましたが・・・)。
第21回東京国際ミネラルフェアで頂いた公式ガイドブックにも天然石検定協議会会長でもある飯田孝一氏が寄稿した『要注意!ニセモノを分類する』という話が載ってました。読んでみると、私も知らなかった偽物(フェイク)が紹介されたりして、鉱物コレクターとしては、同好の皆様にも注意を喚起したいと思います。

特に、許可を頂いているわけでは無いのですが、ニセモノに注意しましょうという話ですので、広く皆様に紹介したいと思います。そこで、氏の文章を出展を明かし、一部引用させて頂いた上で、ご紹介したいと思います。

また、写真が無いと伝わり難い処もあるので、勝手ながら掲載された写真も一緒にスキャナで取り込んで使用させて頂いております。問題がある場合は、勝手ながらコメント欄にてお知らせ頂ければ幸いです。(写真・文章は全て第21回東京国際ミネラルフェアの公式ガイドブックP8~P11から使用させて頂きました。また、引用部分は全て《》で表示しております。)


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要注意!ニセモノを分類する(東京国際ミネラルフェア公式ガイドブックよりの抜粋)#2 [雑記(鉱物関連)]

前回の続きです。

(写真・文章は全て第21回東京国際ミネラルフェアの公式ガイドブックP8~P11から使用させて頂きました。また、引用部分は全て《》で表示しております。問題がある場合は、勝手ながらコメント欄にてお知らせ頂ければ幸いです。)

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《⑤【偽ヘミモルファイト(異極鉱】アラゴナイト(霰石・左)やカルサイト(方解石・右)の原石を青色の染料で着色している。色がまばらに着いている。スミソナイト(菱亜鉛鉱)に似せピンクに着色したものもあるが、これらの色は水洗により溶出する。》
でました、偽ヘミモルファイト。いやー染料で染めたアラゴナイトやカルサイトを偽って売る人がいる事が残念です。この世界、所詮購入者は素人ですから、業者の能力とモラルに期待したいです。

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要注意!ニセモノを分類する(東京国際ミネラルフェア公式ガイドブックよりの抜粋)#3 [雑記(鉱物関連)]

さて、今回で『要注意!ニセモノを分類する』の紹介は最終回です。

(写真・文章は全て第21回東京国際ミネラルフェアの公式ガイドブックP8~P11から使用させて頂きました。また、引用部分は全て《》で表示しております。問題がある場合は、勝手ながらコメント欄にてお知らせ頂ければ幸いです。)

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《⑨【偽キャッツアイ石、偽スター石】天然石の裏面にユークレサイト(ウレックス石)やサティン・スパー(繊維石膏)を張り、キャッツアイを模倣している。写真はクリソベリル。スター水晶の裏面に着色した金属皮膜を張ったルビーやサファイアのニセ・スター石もある。共に左側が裏面。》
ウレックス石と言えば、長い繊維状の結晶が平行に集合したもので、テレビ石とも呼ばれますが、こんな使い方があったんですね・・・。それにニセ・スターのルビーやサファイアはそもそもルビーやサファイアですら無いなんて・・・。もう言葉がありません。

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