方解石(カルサイト)上の灰重石(シェーライト)と蛍石(フローライト) [鉱物図鑑:タングステン酸塩鉱物]
中国産の灰重石(シェーライト)です。方解石(カルサイト)の微結晶の上に灰重石(シェーライト)と紫色の小さな蛍石(フローライト)が共生しています。
灰重石(シェーライト)の主成分はタングステン酸カルシウムで重金属のタングステンを含む鉱物です。タングステンと鉄の合金であるタングステン鋼は硬度が高くドリル等にも使われます。ところが、この灰重石はモース硬度が41/2~5と低く傷つき易く、宝石等には加工されません。
この灰重石も蛍光鉱物で、短波紫外線で蛍光しますが、写真の標本は殆ど蛍光しませんでした。
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蛍光鉱物の蛍光写真(灰重石(シェーライト)の蛍光) [鉱物図鑑:タングステン酸塩鉱物]
蛍光鉱物の蛍光写真(灰重石(シェーライト)と蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:タングステン酸塩鉱物]
今日は、灰重石(シェーライト)の蛍光写真です。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮りました。
この標本は、中国産の灰重石(シェーライト)で、以前にご紹介 した事がある標本です。方解石(カルサイト)の母岩上に灰重石(シェーライト)と紫色の小さな蛍石(フローライト)が共生しています。その時には、短波UVランプを持っていなかったので、手持ちのブラックライト(長波紫外線を出す4Wタイプ)を使って照らしてみたのですが、蛍石が僅かに蛍光するのみでした・・・。
しかし、新たに手に入れた短波紫外線で照らして見ると、見事に青白い蛍光が確認出来ました。
蛍光鉱物の蛍光写真(灰重石(シェーライト)の蛍光) [鉱物図鑑:タングステン酸塩鉱物]
今日は、灰重石(シェーライト)の蛍光写真です。左が蛍光下、左が蛍光下、右は短波紫外線(ピーク波長:254nm)をあてています。
この標本は、中国産の灰重石(シェーライト)で、前に一度蛍光写真を撮影した物の取り直しです。真っ白な方解石(カルサイト)の母岩上に褐色の灰重石(シェーライト)と淡い紫色の小さな蛍石(フローライト)が共生しています。
長波紫外線(ピーク波長:365nm)を当てると蛍石の蛍光が見えるのですが、短波紫外線(ピーク波長:254nm)では、蛍石の蛍光が弱く、代わりに灰重石(シェーライト)が青白く輝きます。
前回ご紹介したベニト石と同様、純粋な結晶が蛍光する事が知られている数少ない鉱物の一つが、この灰重石(シェーライト)です。