蛍石(フローライト)/グリーンフローライト [鉱物図鑑:アナグリフ画像]
Yaogangxian Mine Hunan China
今日は、中国産の蛍石(フローライト)をご紹介します。中国産の蛍石は市場では多く見かけます。透明度の高い物や形が面白い物など様々です。サイズ:80mm×72mm
写真の標本は透明度の高い六面体の蛍石のクラスターです。以前ご紹介したものと同じYaogangxian Mine産ですが、コチラの方が緑色が濃く、結晶形も大きめです。
さて、蛍石は純粋なフッ化カルシウムだけの結晶であれば無色透明なのですが、殆どの結晶で様々な色がついています。これは中に微量に含まれる成分由来という事が分かっています。元素の種類や量によって色が違うのでカラーバリエーションが豊富になるという訳です。
さて、発色させる成分がある一方で色を消す方法も知られています。
蛍石には、多くの面白い特徴がありますが、色分散が非常に小さくカメラや望遠鏡で知られる色収差をおこしにくい材料です。それだけで色収差が全部無くなる訳ではなく、他にも色々と工夫は必要なのですが、このような性質からレンズとして有効な材料として知られています。
レンズとして使用する場合には、理想として全波長域で透過率が高い(透明である)ことが求められます。そこで、色を消す研究が盛んに行なわれてきたという訳です。実際の方法については、またの機会にご紹介したいと思います。
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