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蛍石(フローライト)/ロジャーリー産グリーンフローライト [鉱物図鑑:蛍石]

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Rogerly Mine Frosterley, Weardale, North Pennines, Co Durham, England

イギリス、ロジャーリー(Rogerley)産の蛍石(フローライト)です。写真のように、一辺2cmを超える大きいサイズの結晶が特徴的です。勿論、ブラックライトをあてると青みがかったグリーンの蛍光を楽しめますよ。

既に紹介させて頂いた、紫外線で強蛍光を示すイギリス ロジャーリー産の蛍石。その成分はフッ化カルシウムですが、その他に希土類元素が多種(といっても併せて0.1%以下ですが・・・)含まれるのだそうです。強い蛍光性はこの希土類の働きに因る物らしいのです。

蛍光性と希土類というと、蛍光灯にも希土類が使われてるのをご存知でしょうか。あと、『キドカラー』というと古いかな?幼少の頃見た765本塁打を打つ王さんのCMが印象的でした(知らないという若い世代の方は無視して下さい・・・)。新しいところではネオジム磁石などは非常に強力な磁石ですし、磁気ディスクや水素吸着体にも使われてます。希土類というだけあって、主要な鉱山が限られ産出量も少ない希少な元素ですが、結構身近に使われてるんですよ。

ところで、なぜ蛍石には多種の希土類元素が高い濃度で含まれるのでしょう?蛍石の元であるフッ化カルシウムの水溶液中に、溶けにくい状態で希土類がいるので、結晶化の際に一緒に析出しちゃう。その上、カルシウムとランタノイド系希土類元素のイオン半径とがほぼ同じなので、にカルシウムの入るはずの場所に希土類のイオンが入り込んで結晶化しちゃうんだそうです。なんとなく納得してしまいましたが、それでもカルシウム1000個あたり1個以下という割合です。それだけで強蛍光を示すなんて、やっぱり蛍石は、不思議です。

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コメント 2

カリコ

コメントありがとうございました~
イングリッシュフローライト、綺麗ですね。
いつかは欲しい憧れの石です。
by カリコ (2008-05-14 20:28) 

optimist

カリコ さん 拙ブログまでお越し頂きありがとうございます。
イングランド産の蛍石は、日光の下で見ると青い蛍光で青緑に見えるのがまた良いですよね。
by optimist (2008-05-14 21:43) 

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