ファントム水晶(ファントム・クォーツ) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]
今日から3日、変り種の水晶(ロック・クリスタル)をご紹介しようと思います。まずは、ファントム水晶(ファントム・クォーツ)です。サイズ:30mm×18mm
『ファントム:phantom』を辞書で引くと、形容詞として使う場合は『幽霊の』『幻影の』という意味 例)phantom ship/幽霊船とありました。写真のような水晶は、結晶の中に幻影のようにポイント・トップが幾重にも重なって見えることから、ファントム水晶(ファントム・クォーツ)と呼ばれます。幽霊水晶とか幻影水晶と訳される事もありますが、日本的な別名として『山入水晶』という名を持っています。
どうしてこんな結晶が出来たのでしょう?水晶の結晶が生成していく途中でいったん成長が止まり、表面に他の物質や小さな気泡を取り込みます。その後再び成長を開始したことで、山の影を思わせる模様が水晶内部に残るんだそうです。写真の水晶は、これを何回か繰り返した事で、ファントムが幾層にも連なったんですね。
基本的に未加工の石をコレクションしている私ですが、ファントム水晶は表面を研磨した物しか持ってません。だって、中の模様が見えないと面白く無いですから・・・。どうしても水晶の表面は汚れていたり凹凸があったりしますから、表面を研磨して中を良く見えるようにするんですね。
ファントム水晶ポイント No.107 |
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