ポンペイ最後の日

さて、今日はコレクション紹介はちょっとお休みして、『ベスビオ火山』のお話です。先日の、ソロ珪酸塩鉱物　で、アヨアン・イゴカー さんのご指摘にあった通り、ベスブ石の名前の由来にもなった火山です。また、フィニクラ・フニクラの『赤い火を吹くあの山』でもあります。

今日8/24日は、イタリアのべスビオ火山が噴火してポンペイ市外が火山灰に埋まった、あの『ポンペイ最後の日』なんです。噴火したのは、なんと西暦79年。こんな昔の記録が残っている事に驚かされます。

当時の記録を見ると、最初は被害が街まで及ばないと思われていたらしく、途中から噴火が激しくなった時には、避難が間に合わずに人口の一割が一瞬で失われてしまったそうです。それにしても、雲仙普賢岳の火砕流を見た時も感じましたが、火山のエネルギーの大きさは、我々の想像を超えた物があると思います。温泉や鉱物資源をもたらしてくれる火山活動ですが、考えてみるととっても危険なんですよね。鉱物の美しさの裏には地球の計り知れないパワーが隠れている事を忘れてはいけないな～って思います。

富士山だって何時噴火するか分からないし、実際に大規模噴火したら直接被害も然ることながら、東京だって降灰で大変な事になりそうです。ただ、火山活動って、時間軸が人間の営みに比べて遥かに長いために、『気にしていたら暮らせないよ』って感じです。結局は、いざと言う場合をしっかり考えて準備をする事、その上で普段は過剰に怖がらない事。なんでしょうね。これは、もう火山大国『日本』に暮らす宿命かな？

タグ：火山

コメント 4

我が家の地域には御嶽山という火山があります。
いつ噴火してもおかしくないのですが、
こればっかりは分かりませんし毎日心配していても仕方ないな～と＾＾；
でも、万が一に備えてシュミレーションをしておくのは大切だと思います。

・・・そういえば、最近浅間山が噴火したのを思い出しました。
大規模ではなかったですが、ちょっと身につまされてしまいました。



by 小夜 (2008-08-24 09:56) 

小夜 さん、こんばんは。
仰るとおりです。
こればかりは、その時に備えつつ、何も無いのを祈るしかないですよね。
霧島の新燃岳も１７年ぶりに噴火だそうですし、大規模な噴火が起こらない事を祈ります。
by optimist (2008-08-24 21:26) 

日本には火山が多いですよね。私の郷里鹿児島でも桜島が年がら年中ぷんすか噴火しています。規模が大きめの時には火山礫や火山弾が飛んだりもしますので、桜島にお住まいの方は気を抜けないのだと聞いたことがあります。人間とは違う長いスパンで活動するので常に緊張状態でいるわけにも行かないのですが、定期的に大噴火するので遠く離れていてもなんとなく心配です。
by 素風 (2008-08-25 08:44) 

素風 さん、こんばんは。
火山と地震は日本に住んでいる限り、縁が無いという訳には行きませんよね＾＾；
私など、せいぜい、自分が生きている間に大きな噴火が近くでない事を祈っています・・・。
by optimist (2008-08-25 22:00)