粉銅鉱(コニカルコ石) [鉱物図鑑:砒酸塩鉱物]
La Union, Murcia, Spain
今日は、銅の二次鉱物から粉銅鉱(コニカルコ石)をご紹介します。サイズ:27mm×18mm
この標本は、スペイン産ですが、粉銅鉱(コニカルコ石)は、各地の銅鉱床から二次鉱物として産出します。銅とカルシウムの砒酸塩で、コニカルコ石(コニカルサイト:Conichalcite)はギリシャ語のkonia:粉とkhalkos:銅に由来するそうです。そのため、和名は直訳で粉銅鉱と呼ばれます。
その名の通り、一見粉の様な小さい球状の結晶がビッシリと母岩を覆っています。まさに典型的な粉銅鉱(コニカルコ石)の標本です。テラテラとした緑色の球状結晶がなんとも美味しそうです。
日本国内でも綺麗な結晶が取れる事が知られていて、コニカルコ石と言えば山口県が有名だったようですが、閉山に伴い今は絶産と聞きます。なんでも、今では産廃処理場になっているとか・・・。
銅の緑色が、待ち針の頭みたいですね。
見方によっては、この標本だけで、箱庭が作られているような、小宇宙が出来ていますね。
by アヨアン・イゴカー (2008-10-11 09:18)
なんかおいしそうな名前ですね
by カイト(^^) (2008-10-11 22:57)
アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
結晶が小さいので拡大鏡で見たほうが楽しめる標本ですが、それだけに箱庭的な面白さはありますね。
でも待ち針の頭・・・確かに言われてみれば、そんな感じかもw
カイト(^^) さん、こんばんは。
拙ブログにお越し頂きありがとうございます。
名前だけじゃなくて、テラテラ感が妙に甘そうな感じで美味しそうな気がしませんか?
by optimist (2008-10-11 23:44)