ひな祭

今日は楽しいひな祭り～♪。娘が生まれたので我が家にも雛人形がやって来ました。やっぱり雛人形があると華やかですね～♪人形の顔も、型抜きじゃなくて、職人さんが顔に胡粉を塗って仕上げてます。


胡粉といえば、今では貝殻から取る炭酸カルシウムを使った貝胡粉を指しますが、昔は鉛白を指していたことをご存知でしょうか？
鉛白・・・つまり白鉛鉱（セルサイト）の粉末です。実際、白鉛鉱（セルサイト）は、ラテン語のおしろい『Cerussa』からセルサイト（Cerussite）と名前がつけられています。とはいえ、化粧品としては、古代から天然顔料ではなく、鉛を酢の蒸気に晒すという方法で人工的に合成されていたようです。

日本では合成法が伝わらず希少品だった事もあり、鎌倉期の頃には今の様な貝殻を使った貝殻胡粉が使われるようになりました。その後江戸中期に合成鉛白の製法が伝わり、庶民の間に化粧品として広まったようです。以降、明治時代まで使われていました。
でも、この鉛白は実は毒性があります。長期間使用すると、鉛中毒を起こすんです。実際、おいらんや歌舞伎役者が鉛中毒になったりしたそうです（明治の頃、歌舞伎役者　中村福助が舞台で突然震えだす事件が起こったんだとか・・・）。マラカイトを塗ってアイシャドーにしてみたり、昔の人は化粧するにも命がけだったんですね～。まあ、使っている本人には命をかけている自覚はなかったでしょうけど・・・。

タグ：セルサイト 白鉛鉱

コメント 7

御無沙汰しています・・・と言うか(^^ゞ
毎回お邪魔しているのですが
どうもこのバックが黒っぽい方への御訪問の失敗が多くって。。。
必ずと言ってイイほどのフリーズの確立です(*_*;
相性悪いのかな～。。。
今日は未だ動いているので、急いで書きました・・・ポチっ！
by 甘党大王 (2009-03-03 12:49) 

甘党大王 さん、こんばんは。
あら、何かコチラに問題があるのでしょうか？よく分からないですが、特にコメント頂かなくても大丈夫ですよ♪
適当に見てって頂ければ十分です。
by optimist (2009-03-04 00:02) 

胡粉と言えば貝殻から作ったものだけを指すのかと思っておりました。なんと、そんなおそろしいものだったのですねえ。ほんとに命がけだー。
お雛さま、いいなあ。上品でやわらかな表情が素敵です。
by 素風 (2009-03-04 09:31) 

おお、おひなさま、アップを見たのは初めてです。
というのも、わたしのおひなさまはないのですよ～
何でも、小さいときに親が聞いたら、
「いらない」
と言い張ったそうで･･・なんて子だと自分で思いましたが
今となっては昔の話です～
by にゃんこ (2009-03-04 13:37) 

素風 さん、ありがとうございます。
表情が気に入った人形だったので、嬉しいです。娘も気に入ってくれると良いのですが・・・。

にゃんこ さん、こんばんは。
そんな小さいときに言ったことなんか、責任持てませんよね＾＾；
ところで、小さいときの自分と話が出来たら面白いと思いませんか？｢いらない｣と言った自分と何故？って話せたら面白そう。
by optimist (2009-03-05 23:45) 

化粧は命がけ。命を危険に晒してまでも美を取るか。
なかなか面白い話です。
by アヨアン・イゴカー (2009-03-07 14:15) 

アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
多分昔はそんな事を知らずに使っていたのでしょうが、もし知ったとしても美を選択する人もいたのではないかと思えます。
by optimist (2009-03-08 22:39)