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人工ピンクコランダムのルース [雑記(鉱物関連)]

今日は鉱物ではありません。息子のコレクションから、キュービックジルコニアと人工コランダムのルースをご紹介します。
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これは、先日東急ハンズで息子に買ってあげた物です。結婚指輪を見せてあげた所、欲しい~!。それは無理~。という訳でイミテーションで納得させました。数百円でこんな綺麗な石が買えるのですから、良い世の中です。中世ヨーロッパに持ち込めば莫大な富が手にはいる・・・w。

さて、私が好きな鉱物の原石。これが、自然による造形美だとするならば、その結晶の美しさを人工的に突き詰めた美はファセットカットと言えるのではないでしょうか?
石好きな人も、原石が好きな人、ルースが好きな人、アクセサリーになった物が一番という人、なんでもOKという人と様々です。今日は、ルースの魅力とファセットカットについて、少しお話しようと思います。

ルースとは枠や台についていない状態の裸石のことです。基本的にカットを施した物を指します。これは一つのジャンルとして確立していて、ミネラルフェアでもルースをメインで扱ってらっしゃるお店があります。不透明な結晶は、よくカボションカットを施されます。フランス語の爪を意味する通り、ドーム状に研磨されたもので曲面の美しさがありますね。これに対して、透明な石は、光の屈折を使って美しく輝かせるために多面体で構成されたファセットカットが多用されます。

ファセット(FACET)は、カット面や研磨された面を指します。余談ですが、天然石でみられる水晶の面などは、人工的にカットしていなくてもファセットと呼ばれます。このファセットカット、ダイアモンドの加工として、15世紀頃にフランスやオランダで始まったらしいのですが、その後、どんどん技術が発達し、1700年ごろには有名なブリリアントカットが発明されました。現在では数百とも言われる複雑なカットが登場しています。

写真のルースは、ブリリアントカットが施されています。上半分に、32面のファセットと上部のテーブル面、下半分は24面のファセットを持つカットです。ダイヤモンドを最大限に輝かせるために緻密に計算されたカットなんですよ。宝石というとまずこの形が思い浮かぶ位、有名なカットですね。正にいかに宝石を輝かせるかを突き詰めた形と言えるのではないでしょうか?
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素風

そういえば結婚指輪、うちの愚息も欲しがりましたー。なんでそんなもんほしいかな、と思いましたが、きらきらしているのがいいんでしょうねえ。実は、夫がなくしちゃって私の分だけになちゃったのを愚息にあげました。今も大事にキーホルダーにつけて毎日持ち歩いている様子です。
by 素風 (2009-04-22 22:36) 

optimist

旦那さん、無くしちゃったんですか!?
それも凄い話ですね~。
それに、母の結婚指輪をキーホルダーにってのも、なかなか凄い。
by optimist (2009-04-22 22:44) 

素風

> 旦那さん、無くしちゃったんですか!?

そうなんですよー。10年ほど前のある日、風呂場で「ちゃりーん」という軽やかな音ともに「んぐわあああ」としか書き表せない絶叫がして何ごとかと押っ取り刀で駆けつけてみれば、夫が「結婚指輪、流しちゃった…」としょんぼりしておりました。後日私の分も結婚指輪を作りなおしました。それで、私の分がひとつ余っていたというわけです。
by 素風 (2009-04-23 14:29) 

optimist

旦那さん、焦ったでしょうね^^;
まあ息子さんと3人分作れて良かったって事で・・・。
指輪ではありませんが、我が家では、洗面台にコンタクトレンズを流してしまって、配水管のU字の部分を取り外して救出!な~んて事件があったのを思い出しました。
by optimist (2009-04-23 23:34) 

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