ユージアル石 [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]
Kipiwa Complex, Villedieu, Quebec, Canada
ユージアル石の組成は、Na16Ca6(Fe,Mn)3Zr3(Si3O9)2(Si9O27)2(OH,Cl)4という、とても長ったらしい組成の珪酸塩鉱物です。ナトリウムとカルシウムと鉄・マンガンとジルコニウム、オマケに塩素と様々な成分を含むのですが、最近の研究では、単独の鉱物ではなく、鉱物群の名前とするのが主流のようです。
鉄やマンガン(或いはチタンやセリウム)の比率が僅かに異なる物も全てユージアル石と呼ばれます。ですから、硬度や比重に幅があるんです。
最近良く目にするようになった気がするのですが、多くはカナダのケベック州か、ロシアのコラ半島産の標本です。多くの場合、写真の結晶の様に、団塊状で産出するのですが、小さいながらも宝石質の透明度の高い結晶を持つ標本も見かけます。そうなると、お値段がグンと上がってしまうのですが・・・。
この標本も結晶の形はともかく透明度は高く綺麗です。このような透明度の高い物はケベック産に多いように思います。深いワインレッドの結晶は小さいながらも、惹きつけられる何かを感じます。
ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ・・みたいで愉快です。
しかし、>鉱物群の名前
なるほど、この説明、説得力あります。
by アヨアン・イゴカー (2009-09-27 10:06)
アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
この組成式、そらで覚えるには辛いですね^^;
ジュゲムは、息子が見ている日本語であそぼの中で、節をつけて歌われているので、結構覚えてしまいました。
by optimist (2009-09-29 00:02)