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メキシカンオパール(蛋白石)/プレシャス・オパール [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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メキシコ産のプレシャス・オパールです。サイズ:23mm×16mm

10月の誕生石でもあるオパールですが、遊色が出ているオパールは、プレシャス・オパールと呼ばれます。通常、宝石として流通しているのは、遊色が出ている物になります。

母岩の流紋岩を、メキシコでは「カンテラ」と呼ぶんだそうで、写真のようなメキシコ産の母岩付きオパールを『カンテラオパール』と呼んだりします。オパールを母岩ごと切り取って研磨してるのが面白いでしょう?

先日某TVで、200万円のオパールが紹介されていました。素晴らしいファイアが出ていて、流石に綺麗でした。もちろん、そんな高額なオパールとは比べられませんが、写真の標本も、可愛いサイズながら、はっきりと遊色が出ていて、とっても綺麗です。白いオパールも鉱物標本としては出回っています。でも、やっぱり、オパールは遊色が出ている物をコレクションしたくなっちゃいますね。

メキシコ産オパールは火山性オパールで、以前ご紹介したオーストラリア産のボルダーオパールの様な堆積性オパールとは、出来方が異なります。火山性の場合は、火山岩中の空隙で、比較的短期間で生成したと考えられています。これに対して、堆積性のオパールは、堆積岩中にゆっくりと沈殿して出来ます。
このような違いから、オパール中の珪素(シリカ)の粒子径が違っています。メキシカン・オパールでは、2000Å程度の珪酸の球が相接し、整然と並んだ微細構造をとるのですが、オーストラリア産のボルダーオパールでは、珪素(シリカ)の粒子径が、更に一桁小さいんだそうです。
とはいえ、どちらも、この酸化珪素(シリカ)の粒子の微細構造によって、光が散乱・回折する事で、遊色が起こるので、見た目に違いは感じませんけど・・・。


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コメント 2

sc

コメントありがとうございました。
私もプレシャス・オパールを持っていましたが、事情により手放してしまいました。今思うと残念ですが…。
by sc (2008-05-27 12:29) 

optimist

scさん 拙ブログまでお越しいただきありがとうございます。
そのオパールは、次の方が楽しんでますよ、きっと。
石は天下の廻りもの?
by optimist (2008-05-27 21:26) 

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