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珪酸塩鉱物の分類 [雑記(鉱物関連)]

珪酸基([SiO4]4-)を持つ鉱物を珪酸塩鉱物と呼びます。
今日は、この珪酸塩鉱物について、少しお話してみたいと思います。何故こんな話を始めるのかと申しますと、カテゴリーの『鉱物図鑑:珪酸塩鉱物』が50を超えてしまったので、さらに細かい分類で分けておこうかな~と思ったからです。ようやく引越しが終わったので、現在では珪酸塩鉱物は水晶・石英と石榴石を除いて、全て分け終わっています(疲れた~)。

そこで、良い機会なので、それぞれの珪酸塩がどう違っているのか少しご説明させて頂こうと思った次第です。しばらくの間、お付き合い下さい。

以前ルビー の時にお話した事がありますが、クラーク数(地球上の地表付近に存在する元素の割合を重量比で表したもの)によると、地表面の成分としては1番目の酸素と2番目の珪素から出来ている珪酸基ですので、鉱物としてもありふれています。このブログのカテゴリでも珪酸塩鉱物のなんと多い事か・・・

珪酸基はその珪素を中心にして、をれを囲む四面体の頂点に酸素が配置されています。この四面体構造は非常に安定で、あたかも一つの原子のように振舞います。そこで、この四面体の連結の仕方によって更に細かい分類が可能になるんです。珪酸基が、単独で存在するものを『ネソ珪酸塩』石榴石がこのタイプです。四面体の一つの頂点が共有されるのが『ソロ珪酸塩』で、ダンブリ石がこのタイプ。四面体の2つの頂点が共有される場合は、環状の『シクロ(サイクロ)珪酸塩』(緑柱石や翠銅鉱)等),鎖状の『イノ珪酸塩』(輝石等)があります。更に、3つの頂点が共有されて、層状になった雲母等の『フィロ珪酸塩』,4つの頂点が全て共有され、石英の様に網目構造を持つ『テクト珪酸塩』で全部で6種類です。

明日から6日間、これらの珪酸塩の構造を図を使いつつ、これまでご紹介して来た写真と共に、説明して行きたいと思います。しばし、お付き合い下さいm(_ _)m
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コメント 4

小夜

珪酸塩鉱物って多いですよね。
おまけに結合の仕方によってさらに分類されるので少々混乱します^^;
by 小夜 (2008-08-09 09:09) 

optimist

小夜 さん、こんばんは。
分類名だけで覚えると面倒ですが、構造を知っていると、雲母が薄く剥がれる理由や、イノ珪酸塩鉱物が繊維状の結晶をとりやすとか、色々と合点がいくので面白いですね。
by optimist (2008-08-09 21:10) 

素風

おおお、面白いですー。石ころ好きから鉱物ファンへと転じつつある愚息に解説するために「まず隗より始めよ」ということで私がこちらでお勉強しようっと。
by 素風 (2008-08-11 19:01) 

optimist

素風さん、こんばんは。

説明は何処まで深入りするかが難しいですよね。掘っていけば行くほど奥がある見たいな^^;

適度な知識は、よいスパイスになるかと思いますので、石の美しさと共に楽しんで頂ければと思います。
by optimist (2008-08-12 21:15) 

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