蛍光鉱物の蛍光写真(珪亜鉛鉱(ウイルマイト)の蛍光) [鉱物図鑑:ネソ珪酸塩]
Franklin, Sussex County, New Jersey,USA
今日ご紹介するのは、蛍光鉱物として有名な珪亜鉛鉱(ウイルマイト)です。左が蛍光下、右が短波紫外線(ピーク波長:245nm)をあてて撮った物です。
この産地の物に良く見られるように、フランクリン鉄鉱(フランクリン石)と方解石(カルサイト)を伴っています。蛍光灯下で乳白色~褐色に見えるのが、珪酸亜鉛鉱(ウイルマイト)で、鮮やかな緑色を呈します。蛍光灯下で黒く、蛍光写真では見えない部分がフランクリン鉄鉱(フランクリン石)。更に蛍光灯下では白く、右で紫外線をあてると赤い蛍光を呈しているのが、方解石です。
蛍光してない時の地味~な雰囲気と、蛍光させた時の強烈な色の対比が著しく、それが蛍光鉱物標本として好まれている所ではないでしょうか?石屋さんだけでなく、科学器具を取り扱っているお店でも見かける事が多く、結構安価で入手できます。
和名を見て分かる通り亜鉛の珪酸塩鉱物で、亜鉛鉱床に二次鉱物として産出します。が、この標本の産地でもあるニュージャージー州のフランクリン鉱山が最もポピュラーではないでしょうか?フランクリン鉱山では多くの蛍光鉱物が産出する事が知られていますが、かなり特異的な地質条件の土地らしく、改定の金属鉱床が熱変性を受けて出来ているそうです。
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