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藍銅鉱(アズライト) [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

アメリカ アリゾナ州産の藍銅鉱(アズライト)です。

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昨晩、日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』を見ていると、『いにしえの色彩技法 天然顔料で絵は描けるか!?』という企画内で、葛飾北斎の名作、冨嶽三十六景『神奈川沖浪裏』に描かれている、海の青の顔料として藍銅鉱(アズライト)が紹介されていました。
やはり、日本で青の顔料と言えばコレだよな~と、一人で納得していました。

番組内の情報によると、60gで米一表と交換された時代もあったんだとか・・・。昔は、高価な顔料だったんですね~。

番組では、城島君がズリから採取していましたが、含銅鉱物が大気中の二酸化炭素や地下水と反応して出来る二次鉱物なので、ズリに含まれる銅が炭酸塩に変化して出来るんですね~。ついでに紹介されていた孔雀石は、水分と反応するとできます。
このため、藍銅鉱(アズライト)と孔雀石(マラカイト)が混ざった状態で産出する事も多く、この場合はアズロマラカイトと呼ばれたりします。やはりこの二つの鉱物はセットで紹介したいですね。

話が逸れましたが、藍銅鉱(アズライト)は、柔らかい鉱物なので宝石としてよりは顔料として古くから利用されてきました。浮世絵だけでなく、日本画の岩群青は藍銅鉱から作られます。

実は、藍銅鉱(アズライト)は粉末にしてみたので、この青顔料は直ぐにでも試せます。このブログで、他の色を準備したら、いずれご紹介することもあるかもしれません。

因みに、番組のHPからリンクされている9月6日の番組内容は、コチラ
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素風

幼いころ、父の同僚だった美術の先生のお宅にお邪魔したことがありましたが、アトリエで見た小瓶に入った日本画の絵の具があまりに美しくて見とれたものです。中でもやはり群青に近い青と新緑のような鮮やかな緑に目をひかれたものです。後々、小学生のころにただきれいなものを見たい一心で通った画材店(買わない。お小遣いでは足りないから)でそれが藍銅鉱と孔雀石であることを知りました。
鉄腕ダッシュ、見ればよかったー。楽しそうなものを見逃してしまったあああ。それにしても苦労して集めたいにしえの天然顔料が「ギョエーッ」になったところがまたおもしろいですねー。いや、あの絵も味があってよろしいのですが。
by 素風 (2009-09-07 11:35) 

Bacchus

こんにちは。
フェルメールが使っていたラピスラズリも
高価だったみたいですね。
by Bacchus (2009-09-08 01:04) 

optimist

素風 さん、こんばんは。
顔料集めて何を塗るのかと思ったら・・・紅白横縞のあの方が登場して、ビックリしました^^;
画材としての藍銅鉱はとっても高いようですね。でもあの色は引きこまれます。

Bacchus さん、こんばんは。
宝石を砕いてインクを作るような物ですから、高いのも納得ですね。
現代は、合成の安い染料が出回っていて、色を塗とう行為が、とっても楽な事に感謝です。
by optimist (2009-09-11 00:32) 

mistletoe

美しい群青です。初めて見た時にはホント自然の色とは
思えず息を呑んだ覚えが。。。
マラカイトも美しい顔料になりますね!
マラカイトは鉱物の段階よりも顔料になるともへぇ~デス。
フェルメールのラピスラズリはお抱えの絵師だったからこそ
使えた青とも言われていますね。
真実は不明ですが。。。
by mistletoe (2009-09-14 18:28) 

optimist

mistletoe さん、こんばんは。
ラピスラズリを顔料にしちゃうってのも贅沢ですよね~。
美を追求すると、金は気にしちゃ~いけないって事なのかも^^;
by optimist (2009-09-14 22:18) 

アヨアン・イゴカー

一見して、絵具のように見えたのですが。
これは粉にするのに適した硬度なのでしょうか?脆そうにも見えますが、反対に火成岩のように硬いようにも見えます。
by アヨアン・イゴカー (2009-09-18 08:35) 

optimist

アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
モース硬度で4程度なので、柔らかい鉱物と言えると思います。
実際、乳鉢でぐりぐりやると、結構手ごたえはありますが、直ぐに細かくなっていきました。
by optimist (2009-09-22 23:48) 

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