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苦土大隅石 [鉱物図鑑:テクト珪酸塩]

岐阜県 飛騨市 河合町 月ヶ瀬
3480095
先日ご紹介するのは、苦土大隅石です。結晶のサイズ:4mm(中央の黒い部分)

その英名からも分かるように、鹿児島県の大隅半島の流紋岩中に発見された日本産新鉱物です。本産地の岐阜県の月ヶ瀬からも産出するようです。苦土大隅石とありますが、月ヶ瀬産のほとんどが実際には大隅石という話も聞きますので、もしからしたら大隈石なのかもしれません。
この両者は成分中の鉄とマグネシウム量で区別されていて、 鉄が多いと大隅石、 マグネシウムが多いと苦土大隈石と呼んでいます。

日本産の新鉱物としては、逸見石などが知られていますが、この大隅石も知名度が高いんじゃないかな。

この標本の結晶は小さいのですが、六方晶系の特徴的な六角柱が確認できて、Goodです。でも写真だと良く分かりませんね^^;
 
因みに、国立科学博物館の日本館3Fでは、同じ月ヶ瀬産の苦土大隅石の大きな標本が展示されていますが、結晶自体は、mm単位ものです。その分数は多いですけどw写真で黒っぽく見えるのが、苦土大隅石の結晶です。
苦土大隈石(国立科学博物館収蔵).JPG
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コメント 2

japonis

大隈石となってますが、
正しくは大隅半島のおおすみで、大隅石です。苦土も同じ
by japonis (2011-04-21 22:51) 

optimist

japonis さん、ご指摘ありがとうございました。
記事内で大隈と大隅が混在していました。
ご指摘の点、修正致しました。今後とも、お気づきの点がございましたら、教えていただけると嬉しいです。
by optimist (2011-04-26 22:05) 

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