蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(グリーンフローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
昨年の東京国際ミネラルフェアで購入してきた中国産の蛍石(フローライト)の蛍光写真です。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物です。
この標本も長波紫外線でかなり強く青白い蛍光を放つようです。写真でお分かりになるでしょうか?
中国産としては、割とありふれたアップルグリーンの結晶ですが、その大き目の立方体の結晶の透明度が高いこと。だからでしょうか?ブラックライトに照らされたその姿は、表面だけが光るというより、結晶内部から光が溢れてくるようにも見え、非常に幻想的に映ります。
蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
Laurion, Greece
以前ご紹介したこともあるギリシャ産の蛍石(フローライト)の蛍光写真です。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物になります。
ご覧の通り、灰~淡青の色が付いた無色に近い結晶のクラスターですが、長波紫外線で、青白く輝きます。
この蛍石は、産地が面白くて、銀山で有名なラウリオン(ギリシャ)産になります。コレにまつわる話は、以前の記事にも載せましたので、ここでは控えます。気になる方はご覧下さい。
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蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
中国産の八面体蛍石(グリーンフローライト)クラスターの蛍光写真をご紹介します。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物です。
写真をご覧になれば、お分かりの通り、八面体の結晶からなるクラスターで、淡いグリーンの標本です。今まで持っていたブラックライトでは蛍光が確認できませんでした(以前の紹介記事では、蛍光しないと書いています)が、6WのUVランプで照らすと弱いながらも蛍光が確認できました。付着している白い母岩は、赤っぽく蛍光しているので方解石(カルサイト)かもしれません。
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蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
Rogerly Mine Frosterley, Weardale, North Pennines, Co Durham, England
前回の中国産と違い、一際強い蛍光を示す、イギリス産蛍石(フローライト)の蛍光写真をご紹介します。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物です。
流石、イギリス ロジャーリー(Rogerley)産の蛍石(フローライト)です。光っぷり?が違います。石の周囲が青白く照らされる位にはっきりと蛍光してくれます。なぜこれほどまでに蛍光するのか?これは、この産地から産出する蛍石に含まれる希土類元素が多い事に関係しています。
蛍石(フローライト)の主成分はフッ化カルシウムです。ですが、純粋なフッ化カルシウムから構成される蛍石は蛍光性を示しません。天然の場合は、多くの場合希土類元素が多種(といっても併せて0.1%以下ですが・・・)含まれるので、蛍光性を発現するんだそうです。蛍石の場合、特異的に希土類元素を取り込んで結晶化しやすいので、多くの場合蛍光性を持つという訳です。
蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(フローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
蛍石(フローライト)/グリーンフローライト [鉱物図鑑:蛍石]
Yaogangxian Mine Hunan China
今日は、中国産の蛍石(フローライト)をご紹介します。中国産の蛍石は市場では多く見かけます。透明度の高い物や形が面白い物など様々です。サイズ:80mm×72mm
写真の標本は透明度の高い六面体の蛍石のクラスターです。以前ご紹介したものと同じYaogangxian Mine産ですが、コチラの方が緑色が濃く、結晶形も大きめです。
さて、蛍石は純粋なフッ化カルシウムだけの結晶であれば無色透明なのですが、殆どの結晶で様々な色がついています。これは中に微量に含まれる成分由来という事が分かっています。元素の種類や量によって色が違うのでカラーバリエーションが豊富になるという訳です。
蛍石(フローライト)/ブルーフローライト [鉱物図鑑:蛍石]
アメリカ産の蛍石です。サイズ:67mm×50mm
3個持っているニューメキシコ産のブルーフローライトの内の一つです。綺麗なブルーの六面体結晶が特徴的です。
この石は青ですが、本来無色透明のフッ化カルシウムの結晶である蛍石、自然界では色とりどりの結晶として産出します。基本的に蛍石は、希土類元素の混入により発色する事が知られています。ところで、前回中国産蛍石の回でお話した蛍石の消色について触れました。そこで、発色と消色について、少しご紹介しようと思います(できるだけ簡単にしたつもりですが、分かりにくかったらゴメンなさい)。
蛍石が多くのランタノイド系希土類元素を含むのは、主成分であるフッ化カルシウムのカルシウムイオンの半径とランタノイド系希土類元素のイオン半径がほぼ同じ事が原因の一つです。同じ位の大きさなので、カルシウムの入るはずの場所に希土類のイオンが入り込んで結晶化しちゃうんですね。
八面体の蛍石(フローライト) [鉱物図鑑:蛍石]
劈開させて作った八面体結晶です。中国産で、一辺が25mmあります。
蛍石は私が一番好きな石です。
様々な結晶の形があり、その色もバリエーション豊富。その上、蛍光する結晶も多いという実に面白い石です。でもそれだけじゃありません。他にも色々と面白い利用方法があるんです。
さて、あまり知られていないですが、蛍石を濃硫酸で溶かすとフッ化水素酸(フッ酸)を得る事が出来ます。このフッ酸は、ガラスを腐食する不思議な液体です。フッ酸は、17世紀には、既にガラス工芸家たちに知られていたそうです。これを使って、エッチング技法にで文字や絵模様をつけたりと、様々な加工に利用していたんだとか。その製法は、秘中の秘だったそうです。
蛍光鉱物の蛍光写真(蛍石(グリーンフローライト)の蛍光) [鉱物図鑑:蛍石]
お待たせ致しました。GW休みで充電中に、蛍光写真を撮りましたので、また暫くの間蛍光写真を中心にご紹介していきたいと思います。
Rogerly Mine Frosterley, Weardale, North Pennines, Co Durham, England
さて、蛍光写真再開の最初を飾るのは、やはりコレでしょう。強蛍光性のイギリス ロジャーリー(Rogerley)産蛍石(フローライト)です。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物です。
何時もながら、ロジャーリー(Rogerley)産の蛍石の蛍光の強さには驚きます。撮影が楽ですね~♪
次回からも蛍光鉱物が続きますのでお楽しみに。
Rogerly Mine Frosterley, Weardale, North Pennines, Co Durham, England
さて、蛍光写真再開の最初を飾るのは、やはりコレでしょう。強蛍光性のイギリス ロジャーリー(Rogerley)産蛍石(フローライト)です。左が蛍光下、右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮った物です。
何時もながら、ロジャーリー(Rogerley)産の蛍石の蛍光の強さには驚きます。撮影が楽ですね~♪
次回からも蛍光鉱物が続きますのでお楽しみに。