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鉱物図鑑:炭酸塩鉱物 ブログトップ
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藍銅鉱(アズライト) [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

アメリカ アリゾナ州産の藍銅鉱(アズライト)です。

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昨晩、日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』を見ていると、『いにしえの色彩技法 天然顔料で絵は描けるか!?』という企画内で、葛飾北斎の名作、冨嶽三十六景『神奈川沖浪裏』に描かれている、海の青の顔料として藍銅鉱(アズライト)が紹介されていました。
やはり、日本で青の顔料と言えばコレだよな~と、一人で納得していました。

番組内の情報によると、60gで米一表と交換された時代もあったんだとか・・・。昔は、高価な顔料だったんですね~。

番組では、城島君がズリから採取していましたが、含銅鉱物が大気中の二酸化炭素や地下水と反応して出来る二次鉱物なので、ズリに含まれる銅が炭酸塩に変化して出来るんですね~。ついでに紹介されていた孔雀石は、水分と反応するとできます。
このため、藍銅鉱(アズライト)と孔雀石(マラカイト)が混ざった状態で産出する事も多く、この場合はアズロマラカイトと呼ばれたりします。やはりこの二つの鉱物はセットで紹介したいですね。

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犬牙状方解石 [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

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Rio Grande do Sul, Brazil

今日ご紹介するのは、方解石(カルサイト)の犬歯状結晶です。ブログの一番最初に公開したのがこの子。新しく撮りなおしてみました。如何でしょうか?

方解石は色,形状が本当に多彩で、好きな鉱物の一つです。このブログでも多数ご紹介してきました。特に好きなのが、この犬牙状の結晶。このツンツン尖った感じが堪りませんw

犬牙状は見栄えするからなのか、博物館でも良く見かけます、それも特大サイズのをw。上野の国立科学博物館の日本観3Fには、栃木県日光市足尾鉱山産の大きなクラスターが展示されていますし、神奈川県立 生命の星・地球博物館にも地球展示室に大きな犬牙状結晶が展示されています。

もし訪れる機会があれば、是非ご覧下さい。このサイズだと圧巻です。私も欲しい気がしますが、個人で収集するには、サイズが大きすぎるのも困りもの。単純に価格が折り合わないのもありますが、こんなサイズの石ばかり集めたら置き場がありません^^;

菱マンガン鉱(ロードクロサイト) [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

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今回も取り直しの一枚、炭酸塩鉱物の菱マンガン鉱(ロードクロサイト)です。サイズ:30mm×14mm

菱マンガン鉱(ロードクロサイト)は、団塊状や粒状など多彩な形態で産出しますが、特に人気が高いのが、菱面体や犬牙状の透明度の高い結晶。実際、透明度の高い赤い結晶はとても魅力的です。ただ、モース硬度は4以下と脆いので、宝石としては向きません。
菱マンガン鉱も、原石で楽しんでこその結晶ではないでしょうか?写真の母岩の真っ黒なマンガン鉱石の上に乗った透明度の高い結晶は、見ていると引き込まれてしまいます。

因みに、ピンク~赤の結晶で、写真のような濃い赤は、微量の鉄に因ると考えられているそうです。
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霰石(アラゴナイト) [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

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今日は、メキシコ産のあられ石(アラゴナイト)をご紹介します。サイズ:110mm×76mm

あられ石(アラゴナイト)は、多様な結晶形で発見される鉱物ですが、一般的に思い浮かぶのは、擬六方結晶でしょう。でも、このような結晶も産出し、『山サンゴ』なんて呼ばれたりします。

読んで字の如く、珊瑚みたいな形ですよね。山で採れる珊瑚だから、山珊瑚・・・まんまです。

方解石と同質異像の鉱物で炭酸カルシウムを主成分とした鉱物です。多様な結晶形で発見される鉱物ですが、このような結晶は、『山サンゴ』とも呼ばれます。以前ご紹介したスペインのアラゴン産の擬六方結晶(コチラ)とはまた違った趣があると思います。

蛍光鉱物の蛍光写真(方解石:カルサイト)の蛍光) [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

このブログにもnice!やコメント頂いているruya さんが、過日紹介されていたのと同じ岐阜県飛騨市神岡町神岡鉱山栃洞 のカルサイトです。
ruya さんのカルサイト(方解石)』

方解石の蛍光写真.JPG
産地:岐阜県飛騨市神岡町神岡鉱山栃洞

ruya さんとの約束通り、蛍光写真をアップしてみました。右が長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてて撮影したものです。如何でしょう?
肉眼ではもう少し淡いピンクに見えますが、写真だと赤色が強調されているようです。

折角蛍光写真をご紹介したので、次回は昨年の東京ミネラルショー2009で購入した球状蛍石の蛍光写真をご紹介しようと思います。

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方解石(カルサイト)化した二枚貝 [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

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Rucks Pit, Okeechobee Co., Florida, U.S.A..
今日ご紹介するのは、先日の東京国際ミネラルフェアで購入した方解石(カルサイト)です。サイズ:68mm×40mm

これは、ハマグリの仲間の二枚貝ホンビノスガイ(Mercenaria)が方解石化したものなんです。
こうして、裏返してみると、蝶番(ちょうつがい)が見えるのですが、お分かりになるでしょうか?
方解石(裏).JPG
写真中央、左右方向に蝶番部分があるんです。ちょっと暗く写ってしまっているので、分かり難いかもしれません。

貝化石に伴う方解石は、日本でも産出しますが、これはアメリカ産。
この貝が生きていたのが、150万年前だそうです。長い時間をかけて方解石の結晶が成長したのかと思うと、なんだかワクワクしちゃます。

結晶の美しさと、裏側の元の貝の蝶番部分が綺麗に残っているのが気に入って買っちゃいました。
しかも、この標本、蛍光性があるんです。そのうち紫外線を当てた時の写真も公開しますので、お楽しみに♪

蛍光鉱物の蛍光写真(方解石(カルサイト)の蛍光)  [鉱物図鑑:炭酸塩鉱物]

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Rucks Pit, Okeechobee Co., Florida, U.S.A.

今日ご披露する蛍光写真は、方解石(カルサイト)化した二枚貝です。左が蛍光下、右は長波紫外線(ピーク波長:365nm)をあてています。

先日ご紹介したハマグリの仲間の二枚貝ホンビノスガイ(Mercenaria)が方解石化した標本ですが、ブラックライトに照らすと、淡い黄色の蛍光色が楽しめます。

なかなか幻想的な雰囲気なので、悠久の時の流れに思いを馳せたりしてます。

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