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辰砂(cinnabar) [鉱物図鑑:硫化鉱物]

27回東京ミネラルフェア0025.JPG
辰砂(cinnabar) 
Tongren Mine Guizhou prov. China サイズ:40mm×90mm
化学式:HgS

この標本は、白いドロマイト中に、6mm程の透明感のある深紅色をした辰砂の六角柱結晶以下複数の辰砂を見る事ができます。奇麗な六角柱結晶が印象的です。

辰砂(cinnabar)は、硫化水銀(HgS)の結晶です。伝統中国医学では「朱砂」や「丹砂」等と呼ばれ、鎮静、催眠の薬とされています。有機水銀や水に易溶な水銀化合物に比べれば、水に難溶な硫化水銀は毒性が低いそうですが、積極的に摂取したくないな~^^;
 

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タグ:辰砂 中国産

方硼石(ボラサイト:Boracite) [鉱物図鑑:硼酸塩鉱物]

27回東京ミネラルフェア0030.JPG
方硼石(ボラサイト:Boracite)  Bernburg, Saxony-Anhalt, Germany サイズ29mm×40mm

化学式は、Mg3B7O13Cl

この標本は、白~透明の岩塩を母岩として、その上に暗緑色方硼石(ボラサイト)の小さな結晶が乗ってっています。小さいといっても、ボラサイトの大型結晶標本はみかけませんので、一般的なサイズだと思います。このボラサイトのサイズは5.5mm程です。

方硼石は、その和名の通り組成にホウ素を含むんでいます。無水石膏や石膏、あるいはこの標本のように、岩塩鉱床に産出します。

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タグ:方硼石

魚眼石(アポフィライト) [鉱物図鑑:フィロ珪酸塩]

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魚眼石(アポフィライト:Appopyllite)Poona,India サイズ:43mm×60mm

今日ご紹介するのは、グリーン・アポフィライトです。私のコレクションでも数の多い、魚眼石(アポフィライト)ですが、色形共に多様で収集していても飽きません。
この標本は、沸石などを伴う母岩上に、少し淡い緑色の魚眼石結晶が乗っていて、バランスが良いと思います。

結晶の透明度や緑色の濃さ、結晶の大きさや形状で値段はピンキリですが、限られた予算の中で、気に入った結晶を探すのも楽しいですよね♪



氷晶石(クリオライト:cryolite)※菱鉄鉱を伴う [鉱物図鑑:ハロゲン化鉱物]

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氷晶石(クリオライト:cryolite)  Ivigtut,Arsuk-Fiord,Greenland サイズ25mm×32mm

今日ご紹介するのは、氷晶石(クリオライト:cryolite)です。
化学式はNa3AlF6。ヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム(Sodium hexafluoroaluminate)。

氷晶石は、1799年にこの標本の産地でもある西グリーンランドのイビクドゥト(Ivigtût、現在のイヒドゥート(Ivittuut))で発見されたハロゲン化鉱物です。発見当初は、外観が氷に似ていることから「解けない氷」と考えられ、その名前がついたのだそうです。非常に稀な鉱物で、今でも結晶としてまとまった量産出するのはグリーンランドだけと聞きます。

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ボレー石(Boleite) [鉱物図鑑:ハロゲン化鉱物]

27回東京ミネラルフェア0021.JPG
ボレー石(Boleite) Amelia mine, Boleo, Santa Rosalia, Baja California, Mexico サイズ:16mm×18mm

化学式は、KAg9Pb26Cu24Cl62(OH)48

この標本は、立方体の濃青色の結晶が、白い硫酸鉛鉱上に乗っています。ボレー石は、鉛を含む硫化鉱物帯で、風化により変質することで産出するのだそうです。
とても小さい結晶ですが、光を当てると青く輝いてきれいですよ♪

でもこの産地、現在ではすべてブルドーザーで平坦にされており、完全に絶産になってしまったと聞きました。勿体な~い。

ボレアイト 1.11ct (12590)10P09Jan16

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