魚眼石(アポフィライト) [鉱物図鑑:フィロ珪酸塩]
プーナ(インド)産の魚眼石(アポフィライト)です。おそらく苦灰石と思われる白い母岩に透明度の高い綺麗なアップル・グリーンの結晶がのっています。(サイズ:36mm×52mm)
魚眼石は、写真のアップル・グリーンの他に無色透明をはじめとしてカラーバリエーション豊かな結晶がみられます。私のコレクションにも無色やオレンジ,褐色と様々な魚眼石があります。魚眼石という名は、アポフィライト(Apophyllite)の別名 Fish-eye stone の直訳から来いてます。石の放つ白い輝きが、魚の眼に似ていることからFish-eye stone と呼ばれるそうです。
スコレス沸石や束沸石(スティルバイト)等他の鉱物を伴う事も多いです。
石の成分は、カリウムやフッ素、水酸基を含む珪酸塩の鉱物で、フッ素と水酸基の割合でフッ素魚眼石(fluorapophyllite)や水酸魚眼石(hydroxyapophyllite)に細かく分類されます。普通は、魚眼石といえばフッ素魚眼石を指しています。
珪孔雀石(クリソコラ)/ジェムシリカ [鉱物図鑑:フィロ珪酸塩]
含銅鉱物の第3弾(笑) 珪孔雀石(クリソコラ)です(産地:アメリカ アリゾナ州)。サイズ:50m×30mm
クリソコラは孔雀石と同じ銅の鉱物ですが炭酸塩ではなく珪酸塩鉱物になります。銅鉱床の酸化帯にできる二次鉱物で、基本的には非結晶です。
葡萄石(プレーナイト) [鉱物図鑑:フィロ珪酸塩]
黒雲母(バイオタイト) [鉱物図鑑:フィロ珪酸塩]
マダガスカル産の黒雲母(バイオタイト)です。サイズ:38mm×36mm
雲母(マイカ)は、薄く剥がれる鉱物で、誰でも一度は目にした事があるのではないでしょうか?
写真の雲母は黒雲母(バイオタイト:biotite)です.
と言うものの、イエロー部分を多く含んでいるので金雲母(フロゴパイト:phlogopite)に近いようです。というのは、黒雲母は金雲母(フロゴパイト:phlogopite)と鉄雲母(アナイト:annite)の固溶体で、厳密には独立種ではないからです。組成的には、K○3[AlSi3O10](OH,F)2 になるのですが、○がマグネシウムだと黄色い発色の金雲母,鉄だと黒い鉄雲母になり、両方が混ざった状態だと黒雲母と呼ばれます。ちょっとヤヤコシイですね。