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鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物) ブログトップ
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赤水晶(レッドクリスタル) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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Jacintos de Compostela,Valencia,Spain

今日は、オレンジで有名なスペインのバレンシア地方産の赤水晶(レッドクリスタル)をご紹介します。サイズ:52mm×50mm

様々な色の水晶がありますが、カラーセンターによる発色の紫水晶(アメシスト)等とは異なり、この赤水晶は、不純物として内包しているヘマタイト等の酸化鉄が原因で、赤色を呈します。このため鉄水晶と呼ばれる事もあります。ヘマタイトの赤い層のファントムがある赤水晶が多いですが、ここスペインのバレンシアでは、全体が均一に赤く見える結晶が産出するようです。

 

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赤水晶(レッドクリスタル/ファントム) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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Ramansdrift, Orange River, Cape, South Africa.

前回に引き続き、今回も赤水晶です。前回は、オレンジで有名なスペインのバレンシア地方産の赤水晶でしたが、今日ご紹介するのはオレンジリバー産の赤水晶(レッドクリスタル)です。サイズ:26mm×20mm

オレンジリバーは南アフリカとナミビアの国境を流れ、大西洋に注ぐ全長2000km以上の河川です。信濃川が367kmですから、流石アフリカ大陸!桁違いです。川底からダイヤモンドを産出するので、水中での採掘も行なわれているんだそうですよ。

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両剣水晶(ダブルポイント水晶) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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Taous Mine, Morocco
今日は、両剣水晶をご紹介します。サイズ:52mm×35mm

写真の様に、両端にファセット(錐面)がある水晶を両剣水晶と呼びます。両錐水晶,ダブルポイント水晶,ダブルターミネーター,DT等と呼ばれる事もありますね。 この様な形の結晶が成長する理由は幾つか考えられるようですが、基本は空間的な制約の無い条件で成長した時に出来るようです。
つまり、水溶液中や或いは比較的柔らかい地盤中に浮いた上体で成長した場合。或いは、柱面で母岩や他の結晶に付着して端面が自由な状態で成長した場合等に、この様な結晶となるそうです。型にはまらず、自由に成長した子供という感じでしょうかw

カザフスタン産紫水晶(アメシスト) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

すっかり更新をサボってしまいましたが、今日は、既に何回かご紹介しているカザフスタン産の紫水晶(アメシスト)です。サイズ:46mm×23mm
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Balkhash Lake, near Preozersk,Karaganda Oblast ,Kazakhstan

1cm大の結晶の他にも小さな結晶が見えますが、母岩のへりには、小さなDT(両錐)の単結晶が乗っています。結晶はどれも無色~淡い紫で、DT(両錐)の結晶は、殆ど透明でアメシストとは言えないかもしれません。見るからに脆そうで『取扱注意』にも見えますが、実は結構頑丈です。母岩縁にあるDTも見た目以上にしっかり着いてますし、薄い母岩も結構固くて普通に扱っていればポロッと取れる事は無さそうです。
 

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赤水晶(レッドクリスタル) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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Jacintos de Compostela,Valencia,Spain

今日は、先日ご紹介したのと同じスペインのバレンシア地方産の赤水晶です。サイズ:19mm×16mm

バレンシア産の赤水晶としては一般的な、分離結晶です。母岩付きも面白いですが、イガグリの様なこの結晶もまた可愛くて良いですね。

赤水晶といえば、2005年に国際救急活動のマークとして新たに赤い菱形(正式名:赤水晶、Red Crystal)の標章を加える事になったんだそうです。赤十字のマークと聞いて、私が連想するのは赤十字(Red Cross)。他の日本の方々も同様かと思います。でも、イスラム圏では十字のマークがキリスト教や十字軍を連想する事から、白地に赤色の新月を識別マークとした赤新月(Red Crescent)の標章が使われていたそうです。他にもイスラエルで 『ダビデの赤盾』,王制当時のイランの『赤獅子太陽』なんていう標章があったりしたので、正式に国際赤十字締約国会議で第三のマークとして、白地に正方形の赤い枠として描かれた『赤水晶(Red Crystal)』が採用されたとか・・・。

まあ、主義主張によってマークと言えどもなかなか統一出来ないもんなんですね~。まあそれは置いておいて、この赤水晶のマーク、私には水晶には見えないんですけど・・・^^;
wikiの赤十字社の頁で見る事が出来るので、気になる方はどうぞ。

水晶(ロッククリスタル) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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今日は、中国産の水晶です。サイズ:82mm×42mm

まったく水晶と関係ない話で恐縮ですが、最近ソネくじを始めました。すると、とたんにアクセス数が急増・・・。皆さんマメにくじ集めをされているようで、頭が下がります。
先週末から今週にかけては、結構時間があったので更新をしてみましたが、多くのかたにコレクションを目にしていただく事が出来て嬉しい限りです。

願わくば、引いていかれたくじが当たりますように。

瑪瑙(アゲート) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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今日は瑪瑙(アゲート)をご紹介します。サイズ70mm×56mm

写真の様にブルーアゲート?の晶洞です。瑪瑙は、火山岩の空洞の中にでき、珪酸分を含む溶液によって色や断面に縞模様などができた物です。瑪瑙は、インクルージョンを含んで色がつくとにアゲートと呼び、含まないものをカルセドニーと呼んだりするようです。

断面の青い縞模様もそうですが、晶洞内部にビッシリと見える石英の微結晶もキラキラと綺麗です。淡いブルーがなんともやさしい印象で気に入ってます。

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ボルダー・オパール(蛋白石) [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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10月の誕生石、オパールです。サイズ:28mm×13mm

以前、一度ご紹介した事がありますが、この石もオーストラリア産のボルダーオパールになります。褐鉄鋼の母岩の隙間に筋状にオパールの遊色が見えます。このように鉄鉱石のの隙間にオパールがつくられることからボルダー(岩)オパールと呼ばれるそうです。小さいながらも写真の様に、緑色の綺麗な遊色を楽しむことが出来ます。

それにしても成分だけ比べると、水晶も瑪瑙もオパールも同じって面白いでしょう?

ファントム水晶 [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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今日は、ファントム水晶をご紹介します(ポリッシュ品)。サイズ43mm×19mm

ファントム水晶は既に何回かご紹介していますが、この模様は、水晶の結晶が何回かにわけて成長した事で出来るそうです。詳しくお話すると、結晶の生成途中でいったん成長が止まり、表面に他の物質や小さな気泡が付着します(これをインクジョーンと呼びます)。その後再び成長を開始したことで、山の影を思わせる模様が水晶内部に残るんだとか。

取り込んだ不純物によってファントムの色は様々です。写真の水晶は、黄色いインクルージョンですが、表面がポリッシュしてあるのでファントムの形が良く分かります。
 

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ジャスパーのハート [鉱物図鑑:石英・水晶(珪酸塩鉱物)]

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今日は原石ではなく、ジャスパーのハートです。サイズ:30mm×23mm

ジャスパーは、瑪瑙(アゲート,カルセドニー)の仲間ですが、もっと不純物が多い物を指すようです。不純物が20%以上あって不透明な物をジャスパーと呼ぶ・・・のかな?この辺りは結構いい加減な気がします。和名で、碧玉と言うと緑色のジャスパーですね。写真の様な縞模様が出た褐色のジャスパーの和名ってあるのかな?

基本的に主成分は潜晶質石英になりますが、不純物として取り込まれた成分によって、色や模様、形態が様々です。同じに酸化珪素(Si2)を成分としていますが、純粋な成分で構成された美しさという意味では水晶が、そしてその対極として不純物が織り成す美しさという点ではジャスパーがあるという感じでしょうか。いずれにしても、自然が織り成す造形美には驚かされるばかりです。

個人的にはちょっと冷たい感じがするけど凛とした雰囲気を感じる水晶、温かみを感じるジャスパーって気がします。本当に色々な模様や色がありますので、ジャスパーだけ集めても面白そうです。
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