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鉱物図鑑:シクロ珪酸塩 ブログトップ
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緑柱石(ベリル)/アクアマリン [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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綺麗な六角柱の結晶で、透明度も高いアクアマリンです(産地不明)。(サイズ:14mm×47mm)

アクアマリン(和名:藍玉)は3月の誕生石として知られる宝石ですが、鉱物として分類すると緑柱石(ベリル:beryl)になります。緑柱石(ベリル)は六角柱状の結晶が特徴的な鉱物ですが、色によって様々な名前で呼ばれます。エメラルド(翠玉,緑玉)もアクアマリン(藍玉)も同じ緑柱石(ベリル)です。
淡い青はアクアマリン、緑はエメラルド、赤はモルガナイ(淡い赤)やレッドベリル、黄色がヘリオドール、無色がゴシェナイトと呼ばれます。

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リチア電気石(エルバイト)/バイカラー [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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ブラジル産のバイカラー・トルマリンです。(サイズ:22mm×9mm)

10月の誕生石であるトルマリン。リチア電気石(エルバイト)は、一つの結晶で複数の色を持つ場合があります。2色だとバイカラー・トルマリン,3色だとパーティカラー・トルマリンとも呼ばれ、バイカラーの中でも、中心が赤(ピンク)で外側が緑だと、ウォーターメロン・トルマリンなど、色によって様々な呼び名を持つ石でもあります。

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緑柱石(ベリル)/アクアマリン [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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パキスタン産のアクアマリンです。サイズ:31mm×22mm

パキスタン産に良く見られる雲母(マイカ)を母岩とした結晶です。小さい標本ですが、幾つかのアクアマリンのポイントが並んでいて、さながら仲良し兄弟という感じの標本です。

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緑柱石(ベリル)/エメラルド [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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産地不明の母岩付き緑柱石(ベリル)。緑色なので、これでもエメラルドです。サイズ:34mm×22mm

おまけで頂いたので、産地が分からないのですが、この母岩付きエメラルド、花崗岩と思われる母岩の中にエメラルドが見えていて、産状が分かる標本になっています。

エメラルドもまた古くから知られてきた宝石です。その緑色が多くの人を惹きつけてきました。古代、インカやアステカ文明で珍重され、また遠くエジプトの地でもファラオ達が愛用してきました。天然の結晶は、内包物(インクルージョン)やクラックが多いのも特徴で天然のエメラルドかどうかは、インクルージョンの有無で判断する程です。

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翠銅鉱(ダイオプティーズ) [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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深いグリーンが特徴のナミビアのメツブ産 翠銅鉱(ダイオプティーズ)をご紹介します。サイズ:38mm×34mm

この産地であるナミビアのメツブ鉱山、カザフスタンと並び翠銅鉱の主要産地ですが、地下坑道が水没し、1996年に閉山してしまったそうです。しかし、その後も標本用の採掘はされていたり、標本のストックも十分あるようなので、依然として多くの標本を見ることができます。

翠銅鉱の英名は、ダイオプティーズ(dioptase)ですが、これはギリシャ語の『透してよく見える』という意味のdiaopsomaiに由来しているのは、以前ご紹介しました。さて、何が透かしてよく見えるのでしょう?

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緑柱石(ベリル)/エメラルド [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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DeAGOSTINIのトレジャー・ストーンに付いて来たエメラルドです。サイズ7mm×6mm

今回は、コンプリートしないままになっている『トレジャー・ストーン』からのご紹介です。C軸に対して垂直に輪切りになっています。何となく六角形なのがお分かりになりますでしょうか?小さな結晶ですが、人の迷惑顧みず、書店に積まれた中から選びぬいた標本なんです^^;

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翠銅鉱(ダイオプティーズ) [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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非常に細かい1mm程度の微結晶が集まったカザフスタン産の翠銅鉱(ダイオプティーズ)のクラスターです。サイズ:36mm×32mm

写真のクラスターは、カザフスタン産です。母岩表面にぴっしりと非常に細かい結晶が集まってキラキラと光を反射するので、とても綺麗です。深い緑色と高い透明度がなんとも言えない雰囲気を醸し出してます。

翠銅鉱(ダイオプティーズ)の中では、最古参の標本です。この結晶の色に魅せられてしまい、その後に翠銅鉱(ダイオプティーズ)を買い続ける事になったのでしたw

サイクロ珪酸塩鉱物(シクロ珪酸塩鉱物) [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

さて珪酸塩鉱物のご紹介も3回目。本日は、シクロ珪酸塩鉱物です。

『シクロ』は、ギリシャ語の『輪(リング)』です。3個以上のSiO4四面体が2個の頂点を共有して環状になっています。最も一般的なのが、6個の四面体で[Si6O18]12-という基本基を持つ場合です。理論上は、3個,4個,8個,9個等、環状となり得ますが、8個以上の組み合わせは、極めて稀にしか存在しないそうです。

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図には、最も一般的な6個の四面体が、ベンゼン環のように正六角形に結合した構造をご紹介しました。この六角形の環が間に様々な金属イオンを挟んで積重なってイオン結合するんです。緑柱石を例に取ると、挟んでいる金属イオンは、イオン半径の小さい(0.4~0.5Å)のベリリウムイオンとアルミニウムイオンになります。シクロ珪酸塩鉱物は、環内部に大きな空隙があるので、比重が比較的小さい鉱物が多いようです。

代表的な鉱物は以下の通り。

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翠銅鉱(ダイオプティーズ) [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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翠銅鉱(ダイオプティーズ)です。東京サイエンスさんのミニ鉱物標本シリーズの中の一つです。サイズ:31mm×26mm

1mm以下の微結晶のクラスターと6mm程の単結晶の両方が楽しめて面白いでしょう?微結晶のクラスターがビッシリ母岩上に着いた標本や、数mm以上の大きな単結晶が母岩上に散在する標本は見かけますが、同じ母岩に両方と言うのは、あまり見かけません。

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リチア電気石(エルバイト)/ウォーターメロン [鉱物図鑑:シクロ珪酸塩]

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ウォーターメロン・トルマリンです。サイズ(大きい方):18mm×8mm

研磨、クリーニングが十分されていないので、見栄えはしませんが、結晶の中心線(C軸)が赤く、周囲が緑になっているのが良く分かる結晶です。全体に色が薄いのが残念ですが、バイカラーもはっきり分かります。

これは、以前東京国際ミネラルフェアでどれでも1個100円だか200円だかで売られていたトルマリンの中から、バイカラーのものばかり集めて購入した物の一部です。まだ若かった私は人ごみの中、飽きもせずチマチマとトルマリンの選別をしていたのを思い出します。

思えば、あの頃の私は若かった・・・。今ではもうそんな事をする気力もありません^^;
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